もだ‐くだ
思い悩んでさっぱりしない気持ち。「胸のうやもや、—を、払うも払わぬも」〈二葉亭・浮雲〉
もだ‐もだ
[副](スル)あれこれと思い悩むさま。「空腹を癒しかねて—していると」〈紅葉・多情多恨〉
もっ‐け【物怪/勿怪】
[名・形動] 1 思いがけないこと。不思議なこと。また、そのさま。「彼らは—な顔をしながら」〈中勘助・鳥の物語〉 2 けしからぬこと。不吉なこと。また、そのさま。「この事によりて、様々の—ありけ...
もっけ‐の‐さいわい【物怪の幸い】
思いがけない幸運。「電話を—に席を立つ」
もて‐あそ・ぶ【弄ぶ/玩ぶ/翫ぶ】
[動バ五(四)] 1 手に持って遊ぶ。手であれこれいじる。「ハンカチを—・ぶ」 2 心の慰みとして愛する。賞翫(しょうがん)する。「書画骨董を—・ぶ」 3 好き勝手に扱う。楽しむかのように、思い...
もの‐おもい【物思い】
あれこれと考えること。また、思いわずらうこと。「—に沈む」「—にふける」
もの‐おも・う【物思う】
[動ワ五(ハ四)]物思いにふける。あれこれと思いわずらう。「—・う年ごろになる」
もの‐おもわし・い【物思わしい】
[形][文]ものおもは・し[シク]物思いをするようすである。気がかりがあってふさぎこんでいる。「—・い顔つき」 [派生]ものおもわしげ[形動]ものおもわしさ[名]
もの‐ぐるおし・い【物狂おしい】
[形][文]ものぐるほ・し[シク]何かにとりつかれて正気を失っているようである。また、気が変になりそうである。「—・く感じられるほど魅力的な女性」「—・い思い」 [派生]ものぐるおしげ[形動]も...
もの‐は
[連語]《名詞「もの」+係助詞「は」》活用語の連体形に付く。接続助詞的に用いられ、文末は多く「けり」で結ばれる。…するひょうしに。…するところが、思いもかけず。「文を書きて、またみそかに御前の勾...