や‐じょう【野情】
自然のままの趣。田舎の風情。野趣。また、無風流な心。「吝嗇(りんしょく)—の人なりとて、爪(つま)はじきをして」〈読・雨月・貧福論〉
ゆう‐じょう【友情】
友達の間の情愛。友人としてのよしみ。「—が芽生える」「—に厚い」 [補説]書名別項。→友情
ゆうじょう【友情】
武者小路実篤の小説。大正8年(1919)発表。一人の女性をめぐる二人の青年の恋愛と友情の葛藤(かっとう)を通し、理想主義を追求した作品。
立野信之の小説。昭和9年(1934)「中央公論」誌に...
ゆう‐じょう【有情】
[名・形動] 1 心のあること。人間としての感情があること。また、そのさま。「—なるが故に相聚合し、有欲なるが故に相協力す」〈逍遥・当世書生気質〉 2 感情や感覚をもつこと。
よいまちぐさよじょう【宵待草夜情】
連城三紀彦による短編小説、および同作を表題作とする小説集。作品集は、昭和58年(1983)刊行で、いずれも女性を主人公とするミステリー5作品からなる。第5回吉川英治文学新人賞受賞。
よく‐じょう【欲情】
[名](スル) 1 物をほしがること。また、その心。欲心。「私はかつて年が若く、一切のものを—した」〈朔太郎・虚無の歌〉 2 異性の肉体を欲すること。また、その心。色欲の情。情欲。「—にかられる」
よ‐じょう【余情】
1 あとまで残っている、印象深いしみじみとした味わい。よせい。「旅の—にひたる」 2 詩歌などで、表現の外に感じられる趣。特に、和歌・連歌・俳諧などで尊重された。よせい。
よ‐せい【余情】
[名・形動ナリ] 1 「よじょう(余情)」に同じ。「勅使は花の都人、もてなしに—うすし」〈浄・本朝三国志〉 2 同情のおこぼれ。また、わずかな謝礼。「わづかな弟子衆の—や、わが身の働きで」〈浄・...
りょ‐じょう【旅情】
旅に出て感じるしみじみとした思い。旅の情趣。たびごころ。「—をそそる」 [補説]作品名別項。→旅情
りょじょう【旅情】
《原題Summertime》イギリス・アメリカ合作映画。1955年公開。キャサリン=ヘップバーン、ロッサノ=ブラッツィ主演、リーン監督による恋愛映画。ベネチアを舞台に、アメリカ人の女性旅行者とイ...