たん【端】
1 物事の初めの部分。いとぐち。きっかけ。「先ず我より事の—を開き」〈福沢・学問のすゝめ〉 2 ⇒たん(反)1
たんじょう‐ぶつ【誕生仏】
釈迦が誕生したとき、右手で天を指し、左手で大地を指して「天上天下唯我独尊」と唱えたという姿をかたどった像。灌仏会(かんぶつえ)のときにこの像に甘茶を注ぐ。《季 春》
たん‐ぜん【赧然】
[ト・タル][文][形動タリ]恥じて顔の赤くなるさま。赤面するさま。「俊三思わず—と苦笑して我に返れば」〈木下尚江・良人の自白〉
だい‐が【大我】
《「たいが」とも》 1 仏語。真如の永遠なる自在の働き。狭い見解や執着から離れた自由自在の悟りの境地。⇔小我。 2 インド哲学で、宇宙の本体としての唯一絶対の精神。⇔小我。
だい‐こう【乃公】
[代]一人称の人代名詞。男性が、目下の人に対して、または尊大に、自分をさしていう語。我が輩。ないこう。「それでも筆者は断じて—ではないと言い張り」〈佐藤春夫・晶子曼陀羅〉
乃公(だいこう)出(い)でずんば
他の者に何ができるのか、我が輩が出なければならないの意。自信を表す言葉。
だいし‐いちばん【大死一番】
自我を一切捨てて仏道に身をささげること。転じて、死んだ気になって精いっぱいやること。「—難局にあたる」
だいどころ‐じじょう【台所事情】
家計の状態。会社・団体などの財政状況。「我が家の—」「—が好転する」→台所2
だい‐はじめ【代始め】
帝位・将軍職・家督などを継いだ始めの年。「我朝改元の例は—または革命、革令…等の事によれり」〈折たく柴の記・下〉
だき‐よ・せる【抱(き)寄せる】
[動サ下一][文]だきよ・す[サ下二]抱いて引き寄せる。「我が子を—・せる」