うち‐す・てる【打(ち)捨てる】
[動タ下一][文]うちす・つ[タ下二] 1 ㋐構わないでおく。ほったらかしにする。「この件は—・ててはおけない」 ㋑思いきって捨てる。「いとはしたなくて、蘆(あし)も—・てて逃げにけり」〈大和・...
うち‐そ【打ち麻】
打って柔らかくした麻(あさ)。「娘子(をとめ)らが績麻(うみを)の絡垜(たたり)—掛けうむ時なしに恋ひ渡るかも」〈万・二九九〇〉 [補説]一説に用例の原表記「打麻」を「うつそ」と読み、「全(うつ...
うち‐そ・う【打ち添ふ】
[動ハ四]付き添う。加わる。「おぼつかなく悲しきことの、—・ひて絶えぬを」〈源・若菜上〉 [動ハ下二]つけ加える。「幸ひに—・へて、なほあやしうめでたかりける人なりや」〈源・少女〉
うちそ‐やし【打ち麻やし】
[枕]《「やし」は間投助詞》麻(を)を績(う)む意から「をうみ」の略の「をみ」にかかる。「—麻績(をみ)の子ら」〈万・三七九一〉 [補説]用例の原表記「打十八為」を「うつそやし」と読む説もある。
うち‐そろ・う【打ち揃う】
[動ワ五(ハ四)]全部が一つにまとまる。きちんとそろう。「家族—・って出かける」
うちそ‐を【打ち麻を】
[枕]《「を」は間投助詞》「をみ」にかかる。うつそを。「—麻続王(をみのおほきみ)海人(あま)なれや」〈万・二三〉
うち‐たえ【打ち絶え】
[副]《動詞「うちたゆ」の連用形から》全く。ひたすら。「—御精進にて、朝夕つとめ行なはせ給ふ」〈増鏡・久米のさら山〉
うちたえ‐て【打ち絶えて】
[副](あとに打消しの語を伴って)全く。一向に。「—御湯などをだに御覧じいるることなくて」〈増鏡・藤衣〉
うち‐た・える【打(ち)絶える】
[動ア下一][文]うちた・ゆ[ヤ下二]交際や文通などがすっかり絶える。ぷっつりとぎれる。「丸で田口の家と—・えた訳ではなかったので」〈漱石・彼岸過迄〉
うち‐たお・す【打(ち)倒す】
[動サ五(四)] 1 たたいたり殴ったりして倒す。「強烈なパンチで相手を—・す」 2 (「撃ち倒す」とも書く)銃砲などでうって倒す。「敵の軍勢を—・す」 3 完全に負かす。破る。「強豪を—・す」...