ぐけつげてんしょう【弘決外典抄】
平安時代の仏教書。4巻10編。具平(ともひら)親王著。正暦2年(991)成立。唐の妙楽大師著の「止観輔行伝弘決」中に引用された外典を抄録し、注解を加えたもの。
げんちゅうさいひしょう【原中最秘抄】
源氏物語の注釈書。2巻。源光行・親行の共著「水原抄」に、親行の子の義行、孫の行阿が代々加筆し、貞治3年(1364)に成立。題は「水原抄」の中の最も秘たる部分の抄録に解説を加えた秘伝の書の意。光行...
こうがんしょう【厚顔抄】
江戸前期の記紀歌謡の注釈書。3巻。契沖著。徳川光圀(みつくに)の命により、元禄4年(1691)成立。旧説を批判して実証的な態度で自説を述べている。
こきんよざいしょう【古今余材抄】
古今集の注釈書。10巻。契沖著。元禄5年(1692)成立。
こげつしょう【湖月抄】
源氏物語の注釈書。60巻。北村季吟(きたむらきぎん)著。延宝元年(1673)成立。源氏物語の古注を集成したもの。
こでんしょう【小伝抄】
星川清司の短編小説。平成元年(1989)発表。同年、第102回直木賞受賞。
こらいふうていしょう【古来風体抄】
鎌倉初期の歌論書。2巻。藤原俊成著。式子(しきし)内親王の依頼により、建久8年(1197)に撰進。再撰本は建仁元年(1201)成立。万葉集から千載集までの秀歌を引用し、その歌風の変遷を示して短評...
ごうだんしょう【江談抄】
平安後期の説話集。6巻。大江匡房(おおえのまさふさ)の談話を藤原実兼(ふじわらのさねかね)が筆録したと伝えられる。長治・嘉承年間(1104〜1108)ごろの成立か。公事・摂関家事などの有職故実・...
しきしょう【史記抄】
室町中期の、「史記」の注釈書。19巻。桃源瑞仙著。文明9年(1477)成立。当時の口語で注釈したもの。史記桃源抄。
し‐しょう【詩抄/詩鈔】
多くの詩の中から、ある目的のもとに抜き書きして書物にしたもの。