ひき‐た・つ【引(き)立つ】
[動タ五(四)] 1 勢いがよくなる。活気が出る。「気持ちが—・たない」「商況が—・つ」 2 ひときわよく見える。一段とよく感じられる。「黒を着ると肌の白さが—・つ」「少量の塩で味が—・つ」 ...
ひき‐つ・る【引き攣る】
[動ラ五(四)] 1 痙攣(けいれん)する。「足が—・る」 2 かたくこわばる。「緊張で顔が—・っている」「怒りに声が—・る」 3 やけどなどで皮膚がつっぱる。 [動ラ下二]「ひ(引)きつ(...
ひき‐の・く【引き退く】
[動カ四]引きさがる。退去する。「義朝清盛、色を失ひて—・き」〈保元・中〉 [動カ下二]「ひきのける」の文語形。
ひこ‐つか・す
[動サ四]ひくひくと動かす。「かばやきの匂ひに、ふたりは鼻のさきを—・して」〈滑・膝栗毛・二〉 [動サ下二]「ひこつかせる」の文語形。
ひし・ぐ【拉ぐ】
[動ガ五(四)] 1 押しつけてつぶす。「鬼をも—・ぐ怪力」 2 勢いをくじく。頓挫(とんざ)させる。「説諭(ときさと)して女の愚痴を—・ぎ」〈露伴・プラクリチ〉 [動ガ下二]「ひしげる」の...
ひしゃ・ぐ【拉ぐ】
[動ガ五(四)]平たく押しつぶす。ひしぐ。「三寸釘の頭を—・いで通した心棒を」〈黒島・二銭銅貨〉 [動ガ下二]「ひしゃげる」の文語形。
ひ・す【秘す】
[動サ五(四)]「ひ(秘)する」(サ変)の五段化。「ニュースの出所を—・す」 [動サ変]「ひ(秘)する」の文語形。
ひそ・む【潜む】
[動マ五(四)] 1 ひそかに隠れる。隠れて静かにする。「昆虫が物陰に—・む」 2 内部に隠れて外に現れない状態にある。潜在する。「胸の奥に—・む熱い情熱」「事件の陰に大きな犯罪が—・む」 ...
ひそ・む【顰む/嚬む】
[動マ四] 1 口などがゆがむ。「口—・むも知らず」〈宇津保・忠こそ〉 2 べそをかく。泣き顔になる。「背きぬる世の去りがたきやうに、自ら—・み御覧ぜられ給ふ」〈源・夕顔〉 [動マ下二]「ひ...
ひっ‐くる・む【引っ括む】
[動マ五(四)]一つにまとめてくるむ。一括する。「新聞紙で—・む」 [動マ下二]「ひっくるめる」の文語形。