ほんぞうこうもくけいもう【本草綱目啓蒙】
江戸後期の本草学研究書。48巻。享和3年(1803)刊。小野蘭山の「本草綱目」についての口授「本草紀聞」を、孫と門人が整理したもの。引用に自説を加え、方言名も記している。
ほん‐ちゃん【本ちゃん】
予行演習や試演・試行に対して、本番。 [補説]方言で、「一番」を「いっちゃん」という地域がある。「ちゃん」は、それに由来するか。
まあす
《真塩(ましお)の転》沖縄方言で、塩のこと。まあすう。
まぬらる
[連語]ひどくしかられる意で、上代能登方言かという。「梯立(はしたて)の熊来(くまき)酒屋に—奴(やっこ)わし」〈万・三八七九〉 [補説]「ま」は接頭語、「ぬらる」は、動詞「の(罵)る」に受身の...
ま‐ゆすい【真結ひ】
《上代東国方言》「まむすび」に同じ。「家(いは)の妹(いも)ろ我(わ)を偲ふらし—に結(ゆす)ひし紐の解くらく思(も)へば」〈万・四四二七〉
まゆん‐がなし【真世がなし】
《沖縄方言で、豊作・幸運の神の意》沖縄県石垣島の川平(かびら)で、陰暦9月の節祭りに来訪する神。青年たちが覆面をし、蓑(みの)・笠(かさ)をつけてこの神に仮装し、家々を回る。
み‐ふくらぎ
キョウチクトウ科の常緑小高木。キョウチクトウに似た五裂する筒型の白い花をつける。インド半島・東南アジア・琉球諸島などに分布。種子や乳液に毒があり、殺鼠剤(さっそざい)などに用いられる。名称は、触...
みんわ‐げき【民話劇】
民話を素材にした劇。せりふに方言を取り入れるなど、素朴で生き生きとした庶民の生活・感情を描き、劇に仕立てたものが多い。木下順二の「夕鶴」など。
むげち‐な・い
[形][文]むげちな・し[ク]《近世の東国方言か》むごい。不人情である。むげつけない。「—・く追(ぼ)い出しましたが」〈滑・膝栗毛・発端〉
め
[係助]《上代東国方言》係助詞「も」に同じ。「我妹子(わぎめこ)と二人我が見しうち寄(え)する駿河の嶺(ね)らは恋(くふ)しく—あるか」〈万・四三四五〉