1. 五十音図マ行の第4音。両唇鼻音の有声子音[m]と母音[e]とから成る音節。[me]

  1. 平仮名「め」は「女」の草体から。片仮名「メ」は「女」の末2画から。

《「男 (お) 」に対する語》

  1. 女性。おんな。

    1. 「吾 (あ) はもよ―にしあれば」〈・上・歌謡〉

  1. 配偶者、または愛人としての女性。妻。

    1. 「年頃あひ馴れたる―」〈伊勢・一六〉

  1. (「雌」「牝」とも書く)他の語の上または下に付いて複合語をつくる。

    1. ㋐女性、または動植物のめすを表す。「―神」「―鹿」「―蕊 (しべ) 」「手弱 (たおや) ―」

    2. ㋑一対の物のうち、小さいほう、または女性的と思われるほうの物を表す。「―滝」「―瓦」

[名]
  1. 物を見る働きをする器官。光線・色などを感受して脳に送る感覚器官で、脊椎動物では眼球およびその付属器の涙腺などと視神経からなる。「澄んだ美しい―」「―をあける」

  1. 物を見るときの目つき。まなざし。「するどい―で見る」

  1. 物を見る能力。視力。「―が悪い」

  1. 見ること。見えること。「お―にかける」

  1. 注意して見ること。注目。「世間の―がこわい」

  1. 見分ける力。洞察力。「私の―に間違いはない」

  1. 見たときの印象。外観。「見た―がよくない」

  1. その者が出会ったありさま。体験。「つらい―にあう」「いい―を見る」

  1. 位置・形状などが1に似たもの。

    1. ㋐主要な点。物の中心。「台風の―」

    2. ㋑眼球の形をしたもの。「うおの―」

    3. ㋒縦・横の線などが交わってできるすきま。「網の―」「碁盤の―」

  1. 10 線状に1列に並んだものの間にできたすきまや凹凸。「櫛 (くし) の―」

  1. 11 のこぎりの歯や、やすり・すりばちなどの表面に付けた筋。「―立て」

  1. 12 賽 (さい) の面につけられた一から六までの点。また、振るなどして表れたその数。「賽の―」「いい―が出る」

  1. 1312から転じて》よい結果になる可能性。「優勝の―はもう消えた」

  1. 14 囲碁で、連結が完全な石で囲んである空点。「―が二つで活 (いき) 」

  1. 15 物差し・はかりなどに数量を示すために付けたしるし。「はかりの―」

  1. 16 はかり・升などではかった量。重さ。「―が足りない」

  1. 17 木材の切り口に現れる年輪の線。木目 (もくめ) 。「―の粗い板」「正 (まさ) ―」

  1. 18 文様または紋所の名。方形またはひし形の中心に点を一つ打った形のもの。「五つ―」

[接尾]
  1. 数を表す語に付いて、その順序にあたる意を表す。「二番―」「一〇年―」

  1. 動詞の連用形に付いて、その状態にあること、また、その状態にあるところを表す。「弱り―」「落ち―」「結び―」「別れ―」「こげ―」

  1. 形容詞の語幹に付いて、そのような性質や傾向をもっている意を表す。「長―」「細―」

  1. 数を表す語に付いて、匁 (もんめ) の意を表す。「百―」「一貫―」

  1. 植物の種子から最初にもえ出す茎・葉。また、茎・葉などが未発達の状態にあるもの。生じる位置により定芽不定芽に、展開後の器官により葉芽花芽・混合芽に、形成時期などにより夏芽冬芽などに分けられる。

  1. 卵の黄身の上にあり、将来ひなになる部分。

  1. 新たに生じ、これから成長しようとするもの。「才能の芽を伸ばす」

食用となる海藻の総称。ワカメ・アラメなどの類。

「―の柄を鎌 (か) りて、燧臼 (ひきりうす) に作り」〈・上〉

[助動]《推量の助動詞「む」の已然形》⇒[助動]
[係助]《上代東国方言》係助詞「」に同じ。
  • 「我妹子 (わぎめこ) と二人我が見しうち寄 (え) する駿河の嶺 (ね) らは恋 (くふ) しく―あるか」〈・四三四五〉
[接尾]人名または人や動物を表す名詞、代名詞などに付く。
  1. 人や動物などをののしったり、卑しめたりするときに用いる。「ばか奴」「こいつ奴」

  1. 自分や自分に関することを卑下したり謙遜 (けんそん) したりして言うときに用いる。「私奴にお命じください」

出典:青空文庫