おぼろ‐づきよ【朧月夜】
おぼろ月の出ている夜。おぼろ夜。また、古くは、おぼろ月のこと。おぼろづくよ。《季 春》「人黒し—の花あかり/子規」
おぼろ‐よ【朧夜】
おぼろ月の夜。《季 春》「—や南下りにひがし山/几董」
おましま・す
[動サ四]《「おおまします」の音変化か》「ある」「居る」の尊敬語。おいであそばす。おわします。「仁和(にんな)のみかど、みこに—・しける時に」〈古今・春上・詞書〉
お‐みずとり【御水取り】
奈良東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)のこと。3月12日(もとは陰暦2月12日)の深夜から明け方にかけて、堂前の若狭井(わかさい)から香水(こうずい)をくみ、本堂内陣に運ぶ儀式があるところから、こ...
おみ‐ぬぐい【御身拭い】
寺院で、本尊を白布でぬぐい清めること。4月19日(もとは陰暦3月19日)に京都嵯峨(さが)の清涼寺で行われる、本尊の釈迦像を清める行事が有名。おみのごい。《季 春》「乗り物で優婆夷(うばい)も来...
おも【面】
1 顔。顔つき。容貌(ようぼう)。「いと美(うる)はしき君が—」〈上田敏訳・海潮音・春の貢〉 2 表面。「川の—」 3 おもかげ。「佐野山に打つや斧音(をのと)の遠かども寝もとか児ろが—に見えつ...
おもい‐だ・す【思い出す】
[動サ五(四)] 1 過去のこと、忘れていたことを心によみがえらせる。「青春時代を—・す」「急用を—・す」 2 思いはじめる。「彼のほうが正しいのではないかと—・してきた」
おもい‐な・す【思い做す】
[動サ五(四)] 1 …のように心に受け取る。思い込む。「センチメンタルな彼を一個超人のようなと—・している友だちさえあった」〈佐藤春夫・都会の憂鬱〉 2 推定して、それと決める。「おのづから、...
おもい‐ま・す【思ひ増す】
[動サ四] 1 ますます恋い焦がれる。「彦星の—・すらむことよりもみる我くるし夜のふけゆけば」〈拾遺・秋〉 2 他よりよいと思う。「待てといふに散らでしとまるものならば何を桜に—・さまし」〈古今...
おもと【万年青】
キジカクシ科の多年草。山地に自生し、肥厚した地下茎から多数の濃緑色の葉を出す。葉は長さ30〜50センチで、厚くつやがある。春、短い茎を出して淡黄色の小花を穂状に密集してつけ、実は丸く赤色、まれに...