う‐しょう【有生】
1 生命のあるもの。生き物。「凡そ—の属その生命を惜まざる者なし」〈西周・明六雑誌三八〉 2 仏語。生じること。また、生じるという働きのあること。
う‐しょとく【有所得】
仏語。 1 理解すること。知覚すること。⇔無所得。 2 こだわりの心をもつこと。⇔無所得。
う‐しん【有心】
1 思慮・分別の深いこと。「大人びて—に物し給ふ人にて」〈栄花・根合〉 2 中世の歌学における美的理念の一。心情と言葉とが統一され、華やかさの中に寂しさを漂わす妖艶(ようえん)な余情美。心あり。...
ゆう‐しん【有心】
⇒うしん(有心)
うしん‐たい【有心体】
藤原定家がその歌論書「毎月抄」で唱えた和歌十体の一。美的理念である有心を表す詠みぶりで、最上の歌体とされる。連歌・俳諧にも通じて用いる。有心様(よう)。うしんてい。⇔無心体。
うしん‐れんが【有心連歌】
滑稽を主眼とした無心連歌に対して、和歌を基準とし、優雅な題材・用語などを用いる連歌。純正連歌。柿(かき)の本(もと)。
う‐じょう【有情】
《(梵)sattvaの訳》仏語。感情や意識など、心の動きを有するもの。人間・鳥獣など。衆生。→非情 →無情
うじょう‐せけん【有情世間】
仏語。器世間(きせけん)に対し、人間などの生物の在り方。有情世界。→器世間(きせけん)
うす‐ざん【有珠山】
北海道南西部、内浦湾に面する二重式活火山。最高峰の大有珠は標高733メートル。洞爺(とうや)カルデラの外輪山上にできたもので、明治新山・昭和新山などの寄生火山があり、昭和52年(1977)の大噴...
う‐そう【有相】
仏語。姿・形のあるもの。存在物。⇔無相。