あげまつ【上松】
長野県木曽郡の地名。もと中山道の宿場町。木曽桟道跡や寝覚(ねざめ)の床(とこ)が近くにある。木材集散地。木曽駒ヶ岳の登山口。
あげ‐まり【上げ鞠】
蹴鞠(けまり)で、けり始めの作法。懸かりの木や人に当たらないように、人の目の高さほどにけり上げる。貴人や名人が務めた。「御門(みかど)も御鞠に立たせ給へり。二条関白良実—し給ひき」〈増鏡・おりゐる雲〉
あこう【雀榕/赤秀】
クワ科の常緑高木。本州南西部の暖地に自生。幹の直径は1メートルに達し、周囲に気根を出す。葉は大きな長楕円形で、春に落葉してただちに新しい葉をつける。雌雄異株。春にイチジクに似た花をつける。あこぎ...
あ‐こうぼく【亜高木】
高木と低木との中間の高さをもつ樹木。亜喬木(あきょうぼく)。
あこがれ
石川啄木の第1詩集。明治38年(1905)、小田島書房より刊行。上田敏が序詩を寄せ、与謝野鉄幹が跋文(ばつぶん)を書いた。
あこめ‐おうぎ【衵扇】
宮廷の女房が礼装のときに用いた檜扇(ひおうぎ)。草木や人物などの絵を描き、切り箔・砂子などを散らした。近世以降は、両端の親骨の上部に糸花をつけ、色糸を長く垂らす。
あさ‐い【朝寝】
「あさね」に同じ。「女どちは、しどけなく—し給へらむかし」〈源・宿木〉
アサイー【acai/(ポルトガル)açai】
ブラジル、アマゾン川流域原産のヤシ科の常緑高木。暗紫色の果実は食用で、ジュースなどにする。アサイ椰子(やし)。
あさ‐がら【麻殻/白辛樹】
エゴノキ科の落葉高木。本州中部以西の山地に自生。葉は広楕円形。初夏、白い花が多数垂れて咲く。実から油をとる。材は軽くて柔らかい。あさぎ。
あさ‐ぎ【浅木】
節の多い、粗末な材木。「東屋の—の柱我ながらいつふしなれて恋しかるらむ」〈千載・恋三〉