はり‐ばかま【張袴】
固く織って張りをもたせた生地で仕立てた袴。女房装束(しょうぞく)に用いる。後世になると、糊(のり)を使って板引きにし、張りと光沢とをもつ生地で作った。
はれ‐わた・る【晴(れ)渡る】
[動ラ五(四)] 1 一面に晴れる。残すところなく、すっかり晴れる。「雲一つなく—・った空」 2 はなやかに飾りたてて通る。「雑色(ざふしき)のこはき装束して—・るを」〈続古事談・二〉
はん【絆】
[人名用漢字] [音]ハン(呉)(漢) バン(慣) [訓]きずな ほだし ほだす 〈ハン〉つなぎとめるひも。束縛するもの。きずな。「羈絆(きはん)・脚絆(きゃはん)」
〈バン〉つなぎとめる。...
はん‐ぎり【半切り】
1 (「半桶」「盤切」とも書く)たらいの形をした底の浅い桶。はんぎれ。 2 能装束で、袴(はかま)の一。形は大口袴に似て、金襴(きんらん)・緞子(どんす)などに金や銀で大柄な模様を織り出したもの...
はんざい‐の‐おび【斑犀の帯】
まだらの斑紋のある犀の角を飾りに用いた石帯(せきたい)。四位・五位の者が束帯のときに、また公卿が諒闇(りょうあん)の際に用いた。
はん・する【反する】
[動サ変][文]はん・す[サ変] 1 反対になる。裏腹になる。「期待に—・する」「去年に—・して今年は雨が多い」 2 規則などに違反する。「約束に—・する」 3 命令や教えなどにそむく。「主命に...
はんはくめい‐こうせん【反薄明光線】
雲の切れ間などから太陽光が漏れ、太陽と逆の方向に光線が放射状に収束して見える現象。明け方や夕方、高山や視界が開けた場所で太陽を背にした方向によく見られる。裏後光。→薄明光線
はん‐ぴ【半臂】
古代、袍(ほう)や位襖(いあお)の下に着用した朝服の内衣で、袖幅が狭く、丈の短い、裾に襴(らん)をつけたもの。平安時代以降、朝服が和様化した束帯では、袍と下襲(したがさね)との間につける袖のない...
はん‐ぷく【反覆】
[名](スル)《「はんぶく」とも》 1 心変わりして約束などを破ること。裏切ること。「一旦責任問題が持ち上がって、自分の—を詰(なじ)られた時ですら」〈漱石・坑夫〉 2 「反復1」に同じ。「念仏...
はんれいほう‐しゅぎ【判例法主義】
判例を最も重要な法源とする考え方。裁判官は紛争の解決に際して過去の同種の裁判の先例に拘束される。英米法の基本的な概念の一。→制定法主義 →コモンロー →判例法