はかな‐だ・つ【果無立つ】
[動タ四]頼りなさそうに見える。心細そうに見える。「屋のさまも—・ち、廊めきて」〈枕・九九〉
はかな・ぶ【果無ぶ】
[動バ上二]はかないようなようすをする。頼りなさそうに見える。「—・びたるこそはらうたけれ」〈源・夕顔〉
はかな・む【果無む/儚む】
[動マ五(四)]はかないと思う。「世を—・む」
はかな‐もの【果無物】
弱々しいもの。つまらないもの。役に立たないもの。「悪霊は、執念(しふね)きやうなれど、業障(ごふしゃう)にまとはれたる—なり」〈源・夕霧〉
はかばか‐し・い【捗捗しい/果果しい】
[形][文]はかばか・し[シク] 1 物事が望ましい方向へ進むさま。順調に進むさま。多く打消しの語を伴って用いる。「工事の進みぐあいが—・くない」「回復が—・くない」 2 際立っている。はっきり...
はたし‐あい【果(た)し合い】
争いの決着をつけるため、命をかけて戦うこと。決闘。「—に臨む」
はたし‐あ・う【果(た)し合う】
[動ワ五(ハ四)]果たし合いをする。「武名をかけて—・う」
はたし‐じょう【果(た)し状】
果たし合いを申し込む書状。決闘状。
はたし‐て【果(た)して】
[副] 1 結末が予期したとおりであるさま。思ったとおり。案の定。「—みごとにやってのけた」 2 (下に仮定の表現を伴って)本当に。「—然らば真実は君の言うとおりだろう」 3 (下に疑問を表す語...
はたし‐まなこ【果たし眼】
相手を打ち果たそうとする必死の目つき。「下人あまた召しつれ、—にて来たる」〈浮・伝来記・三〉