かけ‐うた【懸（け）歌】
相手に対して言いかける歌。問いかけ歌。よびかけ歌。⇔返し歌。
かさぎ‐れんが【笠着連歌】
中世以降、寺社の祭や法会に行われ、参詣人などが自由に参加できた、庶民的な連歌。着座した連衆(れんじゅ)以外は、立ったまま笠もぬがずに句を付けたので、この名がついた。花の下(もと)連歌の流れをくむもの。
かすがののうた【春日野の歌】
会津八一の歌集。昭和30年（1955）刊行。著者の生前最後に刊行された歌集。
かぜのぼんこいうた【風の盆恋歌】
高橋治の長編小説。越中おわら風の盆を背景に、20年にわたる男女の不倫の恋愛を描く。昭和60年（1985）刊。
かぞえ‐うた【数え歌】
１ 「一つとや（一つとせ）…二つとや（二つとせ）…」などと順に数えたててうたう歌。多く頭韻を踏む。 ２ 古今集・仮名序の六義(りくぎ)の一。感じたことをそのまま表した歌とも、物の名を詠み込んだ歌...
かた‐うた【片歌】
古代歌謡の一体。五・七・七の3句19音からなる歌。多く問答に用いられ、2首合わせると旋頭歌(せどうか)の形になる。雅楽寮で教習した大歌(おおうた)の一つでもある。
カチューシャ‐の‐うた【カチューシャの歌】
流行歌。島村抱月・相馬御風作詞。中山晋平作曲。抱月脚色の「復活」の舞台で、カチューシャ役の松井須磨子らが歌ったもの。大正3年（1914）大流行した。
かどづけ‐うた【門付（け）歌】
門付けする者がうたう歌。門説経・歌祭文(うたざいもん)・鉢たたき・万歳(まんざい)など。
かみ‐うた【神歌】
１ 神をたたえ、神力の発揚を期してうたう歌。「—を歌ひ給ひければ、天照大神(あまてらすおほむかみ)是にめで給ひて」〈太平記・二五〉 ２ 平安後期の雑芸(ぞうげい)の一。本来、神楽歌の直系であるが...
かみがた‐うた【上方唄／上方歌】
江戸時代に京坂で流行した三味線歌。組歌・長歌・端歌・手事物(てごともの)・芝居唄・浄瑠璃物・作物(さくもの)などが含まれる。京唄。地歌。→江戸唄
