あま‐の‐こ【海人の子】
1 漁師の娘。「漁(あさ)りする—どもと人は言へど見るに知らえぬ良人(うまひと)の子と」〈万・八五三〉 2 《船上で世を過ごすところから》遊女。「白浪の寄するなぎさに世を過ぐす—なれば宿も定めず...
あまびこ
予言獣の一。海から現れて疫病の流行を予言、また病難を逃れる方法を伝えたとされる。「海彦」「尼彦」などとも表記され、姿もさまざまに描かれた。
あま‐ぶね【海人舟】
漁師の乗る舟。「鮪(しび)釣ると—騒き塩焼くと人そ多(さは)にある」〈万・九三八〉 [補説]書名別項。→海人舟
あまぶね【海人舟】
近藤啓太郎の短編小説。昭和31年(1956)発表。同年、第35回芥川賞受賞。昭和32年(1957)、「海人舟より 禁男の砂」の題名で映画化。
あま‐べ【海部/海人部】
上代、海産物を上納し、航海技術をもって朝廷に仕えた部民。阿曇連(あずみのむらじ)の領有支配を受け、淡路・阿波・吉備・紀伊などにいた。→山部
いぎす【海髪】
イギス科の紅藻。干潮線付近の岩や海藻に着生。糸状で二つまたは四つに枝分かれする。刺し身のつまや、糊(のり)の材料にする。
いり‐こ【海参/熬海鼠/煎海鼠】
ナマコの腸(はらわた)を取り除き、塩水で煮てから干したもの。ゆでてもどし、あえ物や中国料理に用いる。ほしこ。金海鼠(きんこ)。
いるか【海豚】
クジラ目の哺乳類のうち、小形のハクジラ類の総称。体長1〜5メートル、体形は紡錘状、口の先がくちばし状で、背びれのあるものが多い。マイルカ・カマイルカ・バンドウイルカなど大部分が海洋性であるが、カ...
いるか‐ざ【海豚座】
北天の星座の一。白鳥座の南、鷲(わし)座の東にある小星座で、9月下旬の午後8時ごろに南中する。学名 (ラテン)Delphinus
うご【海髪】
オゴノリの別名。《季 春》「—抱くその貝殻も数知れず/汀女」