よう‐けつ【溶血】
赤血球の膜が破れて、中のヘモグロビンが流出する現象。赤血球と抗体との反応に補体が加わることによって生じ、また機械的刺激や蛇毒などの化学物質、浸透圧の低下などで起こる。
ようけつせいにょうどくしょう‐しょうこうぐん【溶血性尿毒症症候群】
⇒エッチ‐ユー‐エス(HUS)
ようけつせい‐ひんけつ【溶血性貧血】
溶血を起こし、赤血球の破壊が造血能力を超えるためにみられる貧血。先天的に赤血球の膜が弱い場合や自己免疫疾患・薬物中毒などで起こり、貧血のほか脾腫(ひしゅ)・黄疸(おうだん)などの症状を呈する。
ようけつせい‐れんさきゅうきん【溶血性連鎖球菌】
数珠(じゅず)状につながっている、グラム陽性の球菌。溶血作用がある。化膿(かのう)性の皮膚疾患や猩紅熱(しょうこうねつ)などを起こす。溶連菌。
ようけつ‐そ【溶血素】
赤血球の膜を壊し、溶血を起こさせる物質。補体と結合した作用を示す抗体、溶血性連鎖球菌・ぶどう球菌の生成する毒素や蜂毒・蛇毒など。溶血毒。
ようけつ‐どく【溶血毒】
⇒溶血素