いな‐ぶし【伊那節】
長野県伊那地方の民謡。祝儀歌・盆踊り歌としてうたわれ、古くは御嶽山(おんたけさん)節といわれた。「天竜下ればしぶきに濡れる」は大正5年(1916)の新作歌詞。
しお・る【霑る】
[動ラ四]濡らす。しめらす。「公卿・殿上人皆涙を流し、袖を—・らぬはなかりけり」〈保元・上〉 [動ラ下二]濡れる。しめる。「いくよわれ浪に—・れて貴船川袖に玉散るもの思ふらむ」〈新古今・恋二〉
じ‐つめ【地詰(め)】
1 ⇒地押し 2 水に濡れると縮みやすい木綿などを、仕立てる前に布地に霧を吹き湿らせて縮めること。
せんりょう‐インク【染料インク】
インクジェットプリンターで用いられるインクの一。インクが紙の繊維に浸透する性質をもつ。光沢や発色に優れ、色の再現性が良いが、水に濡れるとにじみやすい。→顔料インク
そぼ・つ【濡つ】
《古くは「そほつ」「そほづ」》 [動タ四] 1 雨や涙などにしっとり濡れる。うるおう。「浅みにや人はおりたつ我がかたは身も—・つまで深きこひぢを」〈源・葵〉 2 雨がしとしと降る。そぼ降る。→...
たち‐ぬ・る【立ち濡る】
[動ラ下二]立ったまま雨などに濡れる。「あしひきの山のしづくに妹(いも)待つと我(われ)—・れぬ山のしづくに」〈万・一〇七〉
ぬれ【濡れ】
1 雨などで濡れること。「ずぶ—」「ぐしょ—」 2 色事。情事。恋愛。「かなはぬ—に身を浸し」〈浄・薩摩歌〉 3 愛人。情人。いろ。「間夫(まぶ)を—ととなへて」〈洒・浪花色八卦〉
ぬれ‐しょぼた・れる【濡れしょぼたれる】
[動ラ下一]濡れてぐしょぐしょになる。ひどく濡れる。「大雨が降出したもんだから、道灌さまも—・れて」〈魯文・安愚楽鍋〉
濡(ぬ)れぬ先(さき)こそ露(つゆ)をも厭(いと)え
濡れる前は露をさえ厭うが、いったん濡れてしまうと、いくら濡れてもかまわなくなる。一度過ちを犯すと、もっとひどい過ちを平気で犯すようになることのたとえ。
ぬれ‐ぬれ
[副] 1 水に濡れるさま。また、濡れたようにつややかなさま。「色のまだ—と紅な、お千世の唇を放して」〈鏡花・日本橋〉 2 粘液状のものがついているさま。「くだんの馬の足に土つきて、—とある事た...