つき‐ごえ【突き声】
槍(やり)を突くときに発する鋭い大きな声。また単に、かん高く鋭い声。けんのある声や無愛想な声にもいう。「三婦(さぶ)殿、内にか宿にかと、—やり声にじり込む」〈浄・浪花鑑〉
つこうど
[形動ナリ]無愛想でつっけんどんなさま。「きりきり乗らっしゃれ、馬遣(や)ろいとぞ—なる」〈浄・丹波与作〉
つこうど‐ごえ【つかうど声】
無愛想で、つっけんどんな言い方。とげとげしい物言い。「聞こえぬかと思うて…おさへ、—で」〈咄・聞上手〉
つん‐けん
[副](スル)無愛想で、言葉や態度がとげとげしているさま。「—(と)してあいさつを返さない」
つん‐つん
[副](スル) 1 無愛想にとりすましているさま。「—していてろくに返事もしない」 2 においが強く鼻を刺激するさま。「消毒液のにおいが—する」 3 先端が勢いよく伸びているさま。また、とがった...
つん‐でれ
女性の性格や行動の傾向の一つ。普段はつんつんと無愛想な女性が、特定の男性と二人きりになると、でれっと甘えてくるさま。または、普段は無愛想な女性が、時折甘えた行動をとるさま。アニメなどのキャラクタ...
と胸(むね)を衝(つ)・く
どきっとする。「無愛想に放つ一言、—・いて驚く女房」〈露伴・五重塔〉 [補説]「と胸をつつく」とするのは誤り。
ひ‐あい【非愛】
[名・形動ナリ] 1 無愛想なこと。無遠慮なこと。また、そのさま。「これも公任卿の—なるにてぞありける」〈十訓抄・四〉 2 あやういこと。あぶないこと。また、そのさま。「加賀房はわが馬の—なりと...
ひっしょ‐な・し
[形ク] 1 無遠慮である。はばからない。「身のとりなりも—・く」〈浄・忠信廿日正月〉 2 無愛想である。つっけんどんである。「唐臼様と抱きつけば、—・く振り放し」〈浄・日本武尊〉
ぶっ‐ちょう【仏頂】
[名]仏の頭の頂。肉髻(にくけい)をさす。 [名・形動]無愛想なこと。また、そのさま。「誰が来てもああいう—な顔をしているのだから」〈紅葉・二人女房〉