しか‐じか【然然】
《古くは「しかしか」か》 [副](「云云」とも書く)繰り返して言わないとき、わかりきったことをいちいち言わないとき、または必要のないことなので省略するときなどに、その代わりに用いる。かようかよ...
し‐ぜん【自然】
[名] 1 山や川、草、木など、人間と人間の手の加わったものを除いた、この世のあらゆるもの。「—に親しむ」「郊外には—がまだ残っている」 2 人間を含めての天地間の万物。宇宙。「—の営み」 3...
しゃく‐ぜん【灼然】
[ト・タル][文][形動タリ]輝くさま。また、明らかなさま。著しいさま。「人情をば—として見えしむるを我が小説家の務めとするなり」〈逍遥・小説神髄〉
しゃく‐ぜん【綽然】
[ト・タル][文][形動タリ]ゆったりとして余裕のあるさま。綽々。悠然。「許多(あまた)の著作を成就して—として余地ありしなれ」〈中村訳・西国立志編〉
しゃく‐ぜん【釈然】
[ト・タル][文][形動タリ]疑いや迷いが解けてすっきりするさま。せきぜん。しゃくねん。「説明を聞いてもまだ—としない」
せき‐ぜん【釈然】
[ト・タル][文][形動タリ]⇒しゃくぜん(釈然)
しゃ‐ぜん【洒然】
[ト・タル][文][形動タリ]あっさりしていて、物事にこだわらないさま。「父はそう言ったなり—としていた」〈漱石・行人〉
しゅう‐ぜん【愁然】
[ト・タル][文][形動タリ]うれいに沈むさま。「西に傾く日影を—と見送って苦悩に堪えぬ様であったが」〈独歩・運命論者〉
しゅく‐ぜん【倏然】
[ト・タル][文][形動タリ]急であるさま。にわかなさま。「戦争は大鵬の翼を収むる如く—として已(や)みぬ」〈蘆花・不如帰〉
しゅく‐ぜん【粛然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 なんの物音も聞こえず静かなさま。また、静かで行儀正しいさま。「—として声なし」「—として諸人の議論を聞き居る内にも」〈鉄腸・花間鶯〉 2 おごそかで整ったさま...