かど‐た【門田】
門の近くにある田。家の前の田。「妹が家の—を見むと打ち出来し情(こころ)もしるく照る月夜かも」〈万・一五九六〉
きこし‐め・す【聞こし召す】
［動サ五（四）］《動詞「聞く」の尊敬語「きこす」に動詞「見る」の尊敬語から転じた「めす」の複合したもの》 １ 本来の「飲む」「食う」の尊敬語から転じて、酒を飲むことを戯れていう。「だいぶ—・して...
くも‐がく・る【雲隠る】
［動ラ四］ １ 雲の中に隠れる。くもいがくる。「渡る日の暮れぬるがごと照る月の—・るごと」〈万・二〇七〉 ２ 貴人の死ぬことをたとえていう語。「ももづたふ磐余(いはれ)の池に鳴く鴨を今日のみ見...
け‐のこ・る【消残る】
［動ラ四］消えないで残る。「この雪の—・る時にいざ行かな山橘(やまたちばな)の実の照るも見む」〈万・四二二六〉
こう‐こう【煌煌／晃晃】
［ト・タル］［文］［形動タリ］きらきらと輝くさま。明るく照るさま。「—たる星の輝き」「電球が—と輝く」
此処(ここ)ばかりに日(ひ)は照(て)らぬ
ここにだけ太陽は照るわけでない。世間どこへ行っても生活の道はあるというたとえ。他へ移るときなどに捨てぜりふのように用いる。
ごと【如】
《比況の助動詞「ごとし」の語幹》 １ …のように。「ごとし」の連用形にあたる。「渡る日の暮れぬるが—照る月の雲隠る—沖つ藻のなびきし妹(いも)は」〈万・二〇七〉 ２ …のようだ。「ごとし」の終止...
さかはてるてる【坂は照る照る】
小唄。本調子。鈴鹿馬子唄の「坂は照る照る鈴鹿は曇る、間(あい)の土山(つちやま)雨が降る」を小唄化したもの。
しず【倭文】
《上代は「しつ」》カジノキや麻などを赤や青の色に染め、縞や乱れ模様を織り出した日本古代の織物。綾布(あやぬの)。倭文布(しずぬの)。倭文織(しずお)り。しずり。しどり。「ちはやぶる神の社(やしろ...
ざ◦り
［連語］《係助詞「ぞ」に動詞「あり」が付いた「ぞあり」の音変化》（多くは「にざりける」の形で）指定・存在の意を強める意を表す。中古、和歌などに用いられた。「照る月の流るる見れば天の川出づるみなと...
