もの‐やわらか【物柔らか】
[形動][文][ナリ]態度や言葉にやわらかみがあり穏やかなさま。「—に話す」「—な応対」 [派生]ものやわらかさ[名]
もの‐ゆか・し【物床し】
[形シク]なんとなく心がひかれるさまである。好奇心をそそられるさまである。「—・しからぬ心地に」〈源・野分〉
もの‐よし【物吉】
1 めでたいこと。祝いの言葉にいう。 2 ハンセン病のこと。〈日葡〉
もの‐よみ【物読み】
書物を読むこと。特に、漢籍を素読すること。「この客僧は、わが—のお師匠なり」〈浮・五人女・五〉
もの‐ら・し【物らし】
[形シク]ものものしい。大げさである。「押へてしめて馴れさする味(うま)い盛りの振袖が釣瓶鮨(つるべずし)とは—・しし」〈浄・千本桜〉
もの‐わかり【物分(か)り】
物事を理解すること。また、その能力・程度。「—が早い」「—のいい人」
もの‐わかれ【物別れ】
話し合いなどがまとまらないままに終わること。「交渉が—になる」
もの‐わすれ【物忘れ】
[名](スル)物事を忘れること。古くは多く、悲しみや苦痛を忘れることにいう。「近ごろ—して困る」「心のかよふならば、いかにながめの空も—し侍らむなど」〈源・賢木〉
もの‐わびし・い【物侘しい】
[形][文]ものわび・し[シク]なんとなくわびしい。「夕暮れはいつも—・い」 [派生]ものわびしげ[形動]ものわびしさ[名]
もの‐わらい【物笑い】
1 人の言動などをあざけり笑うこと。あるいは、あざけり笑われること。また、その対象。「—の種にされる」「世間の—になる」 2 笑うこと。何かにつけてよく笑うこと。「—などすまじく、過ぐしつつ」〈...