か‐とう【火灯/瓦灯】
《「がとう」とも》 1 灯火をともす陶器製の器具。方形で、上が狭く下が広い。 2 「火灯窓」の略。 3 「火灯口」の略。 4 「火灯額(びたい)」の略。「額際を—に取って」〈浮・一代女・四〉
かわら【瓦】
1 粘土を一定の形に作り、瓦窯で焼いたもの。主に屋根を葺(ふ)く材料とするが、床敷きにも用いられる。屋根瓦には本瓦葺き用と桟瓦葺き用とがあり、形状や使用場所によって平瓦・丸瓦・鬼瓦・桟瓦・軒瓦な...
かわら‐いたべい【瓦板塀】
下部を平たい瓦で張り、上部を板張りとした塀。
かわら‐がま【瓦窯】
瓦を焼くかまど。土を半球形に盛り上げて中空にし、開口部を設けたもの。かわらや。
かわら‐ぎょう【瓦経】
経典を後世に伝えるために、両面に経文を彫りつけて焼いた瓦。埋経(まいきょう)に用いる。平安中期、末法思想の高まりによって作られるようになったといわれる。経瓦(きょうがわら)。がぎょう。
かわら‐くぎ【瓦釘】
屋根瓦がすべり落ちるのを防ぐために打つ釘。
かわら‐げ【川原毛/瓦毛】
馬の毛色の名。灰白色・黄白色で、たてがみ・下肢・ひづめが黒いもの。
かわら‐ざ【瓦座】
軒先の敷平(しきひら)瓦の滑り止めとして、野地(のじ)に打ち付ける細長い材木。
かわら‐ざる【瓦猿】
土焼きの猿の人形。「変わらざる」に通じるというので、平穏無事を祝う飾り物にする。
かわら‐ざん【瓦桟】
引っ掛け桟瓦葺きで、瓦がずり落ちないように野地板の上に打ち付ける木の桟。