こわ‐らか【強らか】
[形動ナリ] 1 手触りがかたいさま。ごわごわしているさま。「練り色の衣の—なるを着て」〈今昔・二二・七〉 2 荒々しいさま。無骨なさま。「片田舎の侍(さぶらひ)どもの、—にて」〈平家・一〉
ごく【極】
[名・形動] 1 いちばん上等であること。また、そのものやそのさま。最良。極上。「甘露煮にするにはこの位が—だアな」〈花袋・田舎教師〉 2 (多く「の」を伴って)程度がはなはだしいこと。「この...
ござい【御座い】
1 ㋐《「ございます」の略》「ある」の意の丁寧語。多く口上などで用いられた。「田舎者で—、冷え物で—」〈滑・浮世風呂・前〉 ㋑《「ございますか」の略》「あるか」の意の丁寧語。「菜漬け、奈良漬け、...
ごぜん‐じるこ【御膳汁粉】
こしあんで作った汁粉。→田舎(いなか)汁粉
ごわ・る
[動ラ四]《「ごある」の音変化。江戸時代、主として、田舎者や奴(やっこ)などの用いた語。通人も用いた》 1 「来る」の意の尊敬語。いらっしゃる。「これ、待て。ちょっと逢ひたい。はあて、—・れと云...
ごんべえ【権兵衛】
《田舎の人に「権兵衛」という名が多かったところから》 1 農民や田舎者を見下していう語。 2 幼児のぼんのくぼにそり残した頭髪。
さと【里】
1 (「郷」とも書く)山中や田園地帯などで、人家が集まって小集落をなしている所。ひとざと。むらざと。村落。「山から—へ下る」 2 (「郷」とも書く)都に対して、田舎。また、ふるさと。在所。「—の...
さと‐ことば【里言葉】
1 田舎のことば。くにことば。さとなまり。 2 「郭詞(くるわことば)」に同じ。
さと‐び【俚び/里び】
田舎びていること。田舎じみていること。多く、名詞の上に付けて用いる。「—歌」⇔雅(みや)び。「雅(みやび)と—とのけぢめを」〈玉勝間・一二〉
さとび‐うた【俚び歌】
田舎びた歌。いなかうた。俚謡(りよう)。