襟元(えりもと)に付(つ)・く
「襟に付く」に同じ。「さきの異人さんは、…心意気のいい人だから、…襟元へ付かないのは、やぼのゆきどまりで」〈魯文・安愚楽鍋〉
カメ
西洋犬のこと。明治初期、西洋人が飼い犬を呼ぶのに「Come here!」と言うのを「カメヤ」と聞き、「カメ」を犬の意、「ヤ」を呼びかけの意の「や」ととったことによる。「おれが面を見りゃア異人館の...
こと【異】
[名] 1 別のもの。他のもの。「下の十巻を、明日にならば、—をぞ見給ひ合はするとて」〈枕・二三〉 2 名詞の上に付いて複合語を作り、別の、他の、などの意を表す。「—どころ(異所)」「—ひと(...
こんしろう【紺四郎】
《(フランス)consulに人名のように漢字をあてたもの》領事。「さきの異人さんはゑぎりすの—」〈魯文・安愚楽鍋〉
せき‐じょう【赤縄】
《昔、韋固(いこ)という青年が異人に会い、袋の中に入っている赤縄で男女の足をつなぐと、どんな間柄でも離れられない仲になるといわれたという唐の「続玄怪録」にみえる故事から》夫婦の縁を結ぶという赤い...
とう‐じん【唐人】
1 唐土の人。中国人。からびと。 2 外国人。異国人。異人。「マドンナと云うと—の言葉で、別嬪さんの事じゃろうがなもし」〈漱石・坊っちゃん〉 3 ものの道理のわからない人をののしっていう語。「え...
のうえ‐ぶし【のうえ節】
江戸末期の流行歌。「野毛(のげ)の山からノーエ」に始まる。横浜の異人館の情景を歌ったもの。野毛山節。さいさい節。→農兵節(のうへいぶし) [補説]ふつう「ノーエ節」と書く。
はした‐な・い
[形][文]はしたな・し[ク] 1 慎みがなく、礼儀にはずれたり品格に欠けたりして見苦しい。みっともない。「—・い言葉遣い」「些細(ささい)なことで—・く言い争う」 2 どっちつかずで落ち着かな...
ベトナムからとおくはなれて【ベトナムから遠く離れて】
小田実の長編小説。平成3年(1991)刊。全3巻。1980年代、港町の異人館で高級仕立屋を営む女主人公を中心に、価値観の倒錯した世界における人間たちの悲喜劇を描く。
ホスピタリティー【hospitality】
1 心のこもったもてなし。手厚いもてなし。歓待。また、歓待の精神。 2 ⇒異人歓待(いじんかんたい)