ゆり【百合】
1 ㋐ユリ科ユリ属の多年草の総称。温帯を中心に分布し、カノコユリ・オニユリ・ヤマユリ・テッポウユリ・スカシユリなど、園芸用に栽培されるものも多い。鱗茎(りんけい)が食用になるものもある。葉は線形...
ゆり‐かもめ【百合鴎】
1 カモメ科の鳥。全長約40センチ。くちばしと脚が赤く、冬羽は全体に白いが、夏羽では頭部が黒褐色になる。ユーラシアに分布。日本では冬鳥として各地の海岸・内湾・川などでふつうにみられる。和歌によま...
ゆり‐ずいせん【百=合水仙】
ユリズイセン科の多年草。球根からユリに似た葉と花を出す。南アメリカの原産で、野生種のほか多くの園芸品種がつくられている。アルストロメリア。
ゆり‐ね【百合根】
ユリの鱗茎(りんけい)。ふつう食用になるオニユリ・ヤマユリのものをいい、含め煮・茶碗蒸しなどの材料にする。
ゆり‐の‐き【百合の木】
モクレン科の落葉高木。高さ20メートル以上になる。葉は柄が長く、角張って半纏(はんてん)に似た形をしている。5、6月ごろ、黄色で基部に橙色の斑のあるチューリップに似た6弁花を開く。北アメリカの原...
ゆりわかだいじん【百合若大臣】
幸若(こうわか)舞曲。2巻。作者未詳。室町時代に成立。観音の申し子百合若大臣の英雄譚(えいゆうたん)。蒙古(もうこ)を攻め降した百合若は、帰途無人島に置き去りにされるが、漂着した釣り人の舟で帰国...
ゆり‐わさび【百合山葵】
アブラナ科の多年草。山地の川辺に生え、高さ約15センチ。全体にワサビに似るが小形。葉は円形で基部が心臓形。4月ごろ、白い4弁花を総状につける。
ゆる【百合】
ユリの上代東国方言。「筑波嶺(つくはね)のさ—の花の夜床(ゆとこ)にもかなしけ妹(いも)そ昼もかなしけ」〈万・四三六九〉