せい‐し【正矢】
1からある角の余弦を減じたもの。1−cos Aを角Aの正矢という。和算の八線表とよぶ三角関数表にみえる。
そうこ‐ほうし【桑弧蓬矢】
《男子が生まれたとき、桑の木で作った弓と蓬(よもぎ)の矢で天地四方を射て、将来の雄飛を祝ったという「礼記」射義にみえる中国古代の風習から》男子が志を立てること。
そ‐や【征矢/征箭】
戦場で使う矢。狩り矢・的矢などに対していう。
それ‐や【逸れ矢】
目標からはずれて他の方向へ飛んでいく矢。流れ矢。
て‐や【手矢/手箭】
1 手裏剣のように敵に投げつける武器。総体が矢の形で、長さ40センチほどの竹または木の細い棒の先端に10センチくらいの鏃(やじり)を付け、矢羽をつけて一端に緒を結んだもの。 2 手に持った矢。「...
とう‐の‐や【答の矢】
敵の射た矢に対して射返す矢。「—を射てその敵を射落とし」〈平家・九〉
とおし‐や【通し矢】
1 遠くの的を矢で射通すこと。また、その矢。 2 平安末期、京都の三十三間堂で始められた弓術。三十三間堂裏側広縁の南端から北端までの66間(約120メートル)を射通すもの。室町末期から盛んになり...
とお‐や【遠矢】
遠方のものに矢を射ること。また、その矢。遠投げ。遠射。
とがり‐や【尖り矢/利雁矢】
大形で先端の鋭くとがった鏃(やじり)。また、それをつけた矢。
とめ‐や【止め矢】
最後に射る矢。とどめをさす矢。「うつぼの底の秘蔵の—とって」〈幸若・夜討曽我〉