かがり【篝】
1 かがり火をたく鉄製のかご。かがりかご。 2 1を用いて燃やす火。かがり火。 3 「篝屋(かがりや)」に同じ。
すて‐かがり【捨て篝】
昔、戦陣で、敵の夜襲をそらすため、味方の陣地から離れた所に、番人をつけずにたいておくかがり火。
とお‐かがり【遠篝】
陣所から遠く離れた所でたくかがり火。「—を焼(た)いて」〈太平記・六〉
はな‐かがり【花篝】
夜桜を観賞するために焚くかがり火。京都祇園(ぎおん)のものが有名。《季 春》「二つある我影見えて—/青嵐」
むし‐かがり【虫篝】
夏、田畑の害虫を誘い寄せて焼き殺すためのかがり火。《季 夏》「虫焦げし火花美し—/虚子」
もも‐かがり【百篝】
稲妻のこと。「秋の田の穂なみかがやく—」〈古今打聞・上〉