たじ‐たじ
[副] 1 困難に直面したり、相手の力に圧倒されたりしてひるむさま。「鋭い質問に—となる」 2 足もとがおぼつかないさま。よろよろ。「突かれて孝助—と石へ躓(つまず)き」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉
たたな‐づく
[枕] 1 幾重にも重なっている意から、「青垣」「青垣山」にかかる。「—青垣山籠れる大和しうるはし」〈記・中・歌謡〉 2 かかり方未詳。「柔膚(にきはだ)」にかかる。「夫(つま)の命(みこと)の...
たて‐かご【立て駕籠】
出発地から目的地まで通して雇う駕籠。通し駕籠。「—ならべて、男ざかりの若い者乗りちらして通りける」〈浮・織留・四〉
たて‐ば【立(て)場/建場】
1 江戸時代、宿場と宿場の間の街道などで、人足・駕籠(かご)かきなどの休息した所。明治以後は人力車や馬車などの発着所をいう。 2 人の多く集まる所。たまり場。 3 位置。たちば。 4 業者がその...
た‐ぬき【手貫/韝】
布などで作り、手や腕を覆って保護するもの。籠手(こて)。うでぬき。
たのもし‐どころ【頼もし所】
頼もしく思う人。頼るところ。「かく京にもまかでねば、—に籠(こ)もりてものし侍るなり」〈源・若紫〉
タバコ‐きり【タバコ切り】
タバコの葉を刻むこと。また、それを業とする人。タバコ刻み。「花屋、—、駕籠舁(かごかき)の西隣に」〈浮・一代男・三〉
たま‐かつま【玉勝間】
[名]かつま(かたま)の美称。編み目の細かい竹籠。 [枕]かつまの中子(なかご)と蓋(ふた)が合い、その編み目が締まっている意から、「あふ」「しま」にかかる。「—逢はむと言ふは誰(たれ)なる...
た‐まき【手纏/環/鐶】
《手に巻くものの意》 1 上代の装身具。玉や鈴にひもを通して手に巻いたもの。くしろ。 2 弓を射るとき、左のひじを覆う籠手(こて)。弓籠手(ゆごて)。〈和名抄〉
たまぎく‐どうろう【玉菊灯籠】
玉菊の追善のため新吉原で引手茶屋の軒ごとに掛け連ねた盆灯籠。年中行事の一つとなった。