おろせ‐やど【下ろせ宿】
江戸時代、駕籠かきが泊まり込んで詰めていた宿。
おんとの‐ごも・る【御殿籠もる】
[動ラ四]「大殿籠(おおとのご)もる」に同じ。「いづこをか縫ひ侍らむ。などか—・りにける」〈落窪・一〉 [補説]「おおとのごもる」の異表記とする説もある。
おんやどかわせみ【御宿かわせみ】
平岩弓枝による時代小説のシリーズ。江戸大川端にある旅籠「かわせみ」を舞台とする連作短編小説。第1作は、昭和48年(1973)に雑誌「小説サンデー毎日」に掲載された「初春(はる)の客」。途中掲載誌...
かい‐かん【開巻】
1 書物を開くこと。また、書物の初めの部分。書きだし。「—第一ページの句」 2 遊戯的な俳諧で、作句を一座の前で公開すること。「応柳庵と源氏庵の評の年籠りを—するから」〈滑・七偏人・初〉
かいこ‐だな【蚕棚】
1 蚕を飼う平たい籠(かご)を載せる棚。《季 春》 2 何層かの棚状につくられた寝台。
かいだんぼたんどうろう【怪談牡丹灯籠】
人情噺(ばなし)。三遊亭円朝作。文久・元治年間(1861〜1865)に成立。明治17年(1884)筆録、出版。「御伽婢子(おとぎぼうこ)」所収の「牡丹灯籠」をもとに、当時起こった江戸牛込の旗本騒...
かい‐ともし【掻い灯し】
《「かきともし」の音変化》油火を用いるあかり。特に清涼殿の夜の御殿(おとど)の四隅にともした灯籠(とうろう)のことをいう。「夜御殿のをば、—とうよなどいふ、まためでたし」〈徒然・二三〉
かいどう‐すじ【海道筋】
1 海辺の道筋。 2 東海道など主要な道路の道筋。街道筋(かいどうすじ)。「—の旅籠屋(はたごや)、馬次(うまつぎ)、舟場(ふなば)を詮索(せんさく)し」〈浄・鑓の権三〉
かいりゅう【海流】
《原題、Sea drift》ディーリアスの合唱曲。1903年から1904年にかけて作曲。米国の詩人ホイットマンの詩集「草の葉」所収の「揺り籠の中から」に基づく。
かえ‐かご【替え駕籠】
江戸時代、宿駅で駕籠を乗り換えること。また、その駕籠。→通し駕籠