ふしぐろ‐せんのう【節黒仙翁】
ナデシコ科の多年草。山地の樹陰に生え、高さ50〜70センチ。茎の節は紫黒色で太く、卵形の葉が対生してつく。夏、朱赤色の5弁花を開く。逢坂草(おうさかそう)。
ふじ【藤】
1 マメ科の蔓性(つるせい)の落葉低木。山野に自生し、つるは右巻き。葉は卵形の小葉からなる羽状複葉。5月ごろ、紫色の蝶形の花が総状に垂れ下がって咲く。豆果は秋に暗褐色に熟す。園芸品種が多く、棚作...
ふじ‐あざみ【富士薊】
キク科の多年草。山中の砂礫(されき)地に生え、特に、富士山周辺に多い。高さ約1メートル。全体に太く大形で、葉は羽状に裂けて、多くのとげがあり、白い毛が生えている。秋、径10センチもある紫色の頭状...
ふじい‐でら【葛井寺】
大阪府藤井寺市にある真言宗御室派の寺。山号は紫雲山。旧称は剛琳寺。西国三十三所第5番札所。行基の開山、大同年間(806〜810)に阿保親王の再興と伝えられる。本尊の千手観音は天平時代の乾漆像で国...
ふじ‐いろ【藤色】
藤の花のような薄い紫色。「—の帯締め」
ふじ‐うつぎ【藤空木】
ゴマノハグサ科の落葉低木。本州・四国の渓谷などに自生。枝は四角形で稜上に翼がある。葉は細長い卵形。夏、紫色の花が穂状に集まってつき、先が垂れる。全体にサポニンなどを含み、有毒。
ふじ‐なでしこ【藤撫子】
ナデシコ科の多年草。海岸に生え、高さ20〜50センチ。長楕円形の葉が対生。7、8月ごろ、紅紫色の花を開く。はまなでしこ。
ふじのうらば【藤裏葉】
源氏物語第33巻の巻名。光源氏39歳。夕霧と雲井の雁(かり)が結ばれ、明石の姫君(明石の中宮)の入内(じゅだい)によって紫の上と明石の上が和解し、源氏は准太上天皇となることなどを描く。
ふじ‐ばかま【藤袴】
1 キク科の多年草。川岸などに生え、高さ約1メートル。茎は直立し、葉は三つに裂けていて、対生する。8、9月ごろ、淡紅紫色の頭状花を密につける。秋の七草の一。蘭草。《季 秋》「—吾亦紅(われも...
ふじ‐まめ【藤豆/鵲豆】
マメ科の蔓性(つるせい)の一年草。葉は3枚の小葉からなる複葉。夏から秋、紫色か白色の蝶形の花が咲く。莢(さや)は鎌形で、黒色の豆が数個入る。若い莢は食用。熱帯地方の原産で、栽培される。千石(せん...