こく‐ぼたん【黒牡丹】
1 花が紫黒色の牡丹。くろぼたん。 2 《「通俗篇」草木などに見える劉訓の故事から》牛の別名。
こけ‐りんどう【苔竜胆】
リンドウ科の越年草。草地に自生。高さ3〜8センチほどで、葉は広卵形。春、淡紫色の小花を上向きにつける。《季 春》
ここ・し【子子し】
[形シク]子供っぽい。子供っぽく、おっとりしている。「今宵少輔(せふ)のめのと色許さる。—・しきさまうちしたり」〈紫式部日記〉
心(こころ)重(おも)・し
1 思慮深い。人柄が落ち着いている。「すぐれてをかしう、—・く」〈紫式部日記〉 2 俳諧で、おもむきが軽快でない。「ふかくおもひしづみ、かへって—・く詞(ことば)しぶり」〈去来抄・先師評〉
こころ‐と【心と】
[副]自分の心から。自分の心の持ちようから。「—老いつき、やつして病み侍りにし」〈紫式部日記〉
心(こころ)留(と)ま・る
1 ある物に強く心が引かれる。気に入る。「山水に—・り侍りぬれど」〈源・若紫〉 2 あきらめきれなくなる。未練が残る。「—・ることなくて、極楽にも心清く参り侍るべき」〈栄花・鶴の林〉
こころ‐なし【心無し】
思慮分別のないこと。思いやりのないこと。また、その人。「例の—の、かかるわざをして」〈源・若紫〉
こころ‐ばえ【心延え】
《「ばえ」は心の働きを外部に及ぼすことの意》 1 心の状態。心の持ち方。気だて。「—の優しい人」 2 思いやり。配慮。「そのほどの—はしも、ねんごろなるやうなりけり」〈かげろふ・上〉 3 おもむ...
こ‐ごしょ【小御所】
1 京都御所内の建物の一。紫宸殿(ししんでん)の東北にある。 ㋐室町時代、将軍参内のとき、休息したり装束を改めたりするために設けられた所。 ㋑江戸時代、天皇が幕府の使者、所司代、諸侯などを謁見し...
こし‐あぶら【漉油/金漆】
ウコギ科の落葉高木。山地に自生。樹皮は灰色。葉は手のひら状の複葉で、小葉は縁にぎざぎざがある。夏、淡黄緑色の小花が集まってつき、秋に黒紫色の実を結ぶ。材は経木・箸(はし)などにする。名は、樹脂を...