オットマン【ottoman】
1 太い横畝(うね)のある、絹・綿・化繊などの織物。 2 背の低い幅広の長椅子。1900年ころ英国で異国趣味として流行した。 3 背もたれのないクッション台。足のせ台。
おとぎ‐ぼうこ【御伽這子/御伽婢子】
天児(あまがつ)の一。白い練り絹で綿をくるんで、小児の姿に作り、黒糸を髪として左右に垂らした人形。小児の魔よけとした。 [補説]書名別項。→御伽婢子
お‐ぶくろ【尾袋】
1 唐鞍(からくら)の付属具の一。馬の尾を包むのに用いる袋。 2 鷹(たか)の尾を傷めぬようにかける生絹(すずし)の袋。
おり‐すじ【織(り)筋】
練貫(ねりぬき)の一。横筋を太く織り出した絹織物。
おり‐のべ【織り延べ】
「織り延べ絹」の略。「—を一きれも得ぬ我らさへ」〈平家・四〉
おりのべ‐ぎぬ【織り延べ絹】
普通のものより丈が長い絹織物。「北国の—三千疋(ひき)」〈平家・四〉
おり‐もの【織物】
1 織機にかけ、縦糸と横糸とを組み合わせて平たく作った布地。 2 平安時代以降、染め糸や練り糸で織った絹の布地。「黄朽葉(きくちば)の—、薄物などの小袿(こうちぎ)着て」〈枕・二〇〇〉
オレホボ‐ズエボ【Orekhovo-Zuevo/Орехово-Зуево】
ロシア連邦西部、モスクワ州の都市。首都モスクワの東約90キロメートル、オカ川の支流クリャジマ川沿いに位置する。18世紀末に絹織物工場が建設され、19世紀から20世紀にかけて繊維工業が発展した。
オーガンディー【organdy】
《「オーガンジー」とも》薄くて半透明の、張りのある綿・絹などの織物。夏の婦人服や造花などに用いる。
かい‐き【海気/海黄】
絹織物の一。ふつう縦糸も横糸もともに練り糸を用いた平織。滑らかで光沢がある。近世初期に渡来した中国産で、日本でも甲斐国郡内地方で産するようになり、甲斐絹の字を当てた。夜具地・羽織地などに用いられる。