ゆう‐ぶつ【尤物】
1 同類の中で、特にすぐれたもの。 2 美しい女性。美女。美人。「十六七の島田の—を」〈魯庵・社会百面相〉
ゆき‐どま・る【行(き)止(ま)る】
[動ラ五(四)] 1 進んで行って、そこで止まる。いきどまる。「砂利を軋(きし)る車輪がはたと—・った」〈漱石・虞美人草〉 「待つ人は—・りつつあぢきなく年のみ越ゆるよさのおほ山」〈和泉式部集〉...
よう【陽】
1 易学で、陰に対置されて、積極的、能動的であるとされるもの。天・日・昼・男・強・動・奇数など。⇔陰。 2 表から目に見えるところ。うわべ。⇔陰。→陽に 3 日の照らすこと。明るいこと。また、そ...
よう‐ぜん【杳然】
[ト・タル][文][形動タリ]はるかに遠いさま。また、深くかすかなさま。「今書いた真を今載せて—と去るを思わぬが世の常である」〈漱石・虞美人草〉
よう‐ぜん【窅然】
[形動タリ]奥深くて遠いさま。また、物思いに深く沈んでいるさま。「その気色—として、美人の顔(かんばせ)をよそほふ」〈奥の細道〉
よう‐よう【揚揚】
[ト・タル][文][形動タリ]誇らしげなさま。得意げなさま。「意気—と引きあげる」「—と正面を向いて歩いている」〈漱石・虞美人草〉
らん‐ちょう【蘭帳】
かんばしいとばり。美人の閨(ねや)のとばりにいう。「手懸女はいたづらの昼も—のうちに房付枕ゆたかに」〈浮・伝来記・六〉
らん‐ぼう【蘭房】
女性の美しい寝室。また、美人の閨房(けいぼう)。
りゅう‐び【柳眉】
柳の葉のように細く美しいまゆ。美人のまゆのたとえ。やなぎのまゆ。
柳眉(りゅうび)を逆立(さかだ)・てる
美人がまゆをつり上げて怒るようすをいう語。「—・て一気にまくしたてた」