かしょ‐ばおり【歌書羽織】
古筆の歌書の断片(歌書切)を切り継ぎして作る紙子羽織。
かじ‐しょうぞく【火事装束】
消火に従事する人の服装。江戸時代は、火消しが作業服として着たものと、警備用に武家が用いたものとがある。火事頭巾(かじずきん)・火事羽織・野袴(のばかま)などを着用した。
かじ‐ばおり【火事羽織】
江戸時代、火事装束に用いた羽織。武家のは革・羅紗(ラシャ)製の身丈が短めの打裂(ぶっさき)羽織で、前後5か所に定紋をつけた。火消しのは普通の羽織と同じ形で、紺無地の木綿を刺し子の袷(あわせ)仕立...
風(かぜ)薫(かお)・る
初夏、風が若葉の上を渡ってさわやかに吹く。「—・る五月」《季 夏》「—・る羽織は襟(えり)もつくろはず/芭蕉」
かた‐ぎぬ【肩衣】
1 古代、庶民が着た、丈が短い袖無しの上着。袖無し。手無し。 2 室町末期から素襖(すおう)の略装として用いた武士の公服。素襖の袖を取り除いたもので、小袖の上から着る。袴(はかま)と合わせて用い...
かた‐すべり【肩辷り】
単(ひとえ)の羽織や洋服の肩の部分に、滑りをよくするためにつける裏布。
かみ‐こ【紙子/紙衣】
1 紙子紙(かみこがみ)で作った衣服。律宗の僧が用いはじめ、のち一般に使用。軽くて保温性にすぐれ、胴着や袖なし羽織を作ることが多い。近世以降、安価なところから貧しい人々の間で用いられた。かみぎぬ...
かみこ‐ばおり【紙子羽織】
紙子紙で作った羽織。隠者・浪人が着た。
かめ‐の‐こ【亀の子】
1 子供の亀。また、小さい亀。《季 夏》「—の歩むを待って引きもどし/汀女」 2 「亀の甲1」に同じ。 3 幼児を背負うときに羽織る綿入れ。
かわ‐ばおり【革羽織】
1 鹿の揉(も)み革で作った羽織。近世は、多く燻(ふす)べ革で仕立てて防火用とし、鳶頭(とびがしら)や職人の棟梁(とうりょう)などが着用した。《季 冬》「老骨をばさと包むや—/竜之介」 2 すれ...