たん【胆〔膽〕】
[常用漢字] [音]タン(呉)(漢) [訓]きも 1 内臓器官の名。六腑の一。「胆汁・胆石・胆嚢(たんのう)/臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」 2 どっしりと落ち着いた精神力。きもったま。「胆力/...
たん‐えき【胆液】
⇒胆汁(たんじゅう)
たん‐かん【胆管】
肝臓でつくられた胆汁を十二指腸へ運ぶ通路。肝管と胆嚢(たんのう)から来る胆嚢管、それらが合流した総胆管からなる。輸胆管。
たんかん‐えん【胆管炎】
胆管に起こる炎症。急性であることが多い。発熱と黄疸、右上腹部の痛みを伴う。大部分は大腸菌などの細菌が感染して起こる。重症になると敗血症を生じ、命にかかわることがある。
たんかん‐がん【胆管癌】
胆管にできた悪性腫瘍。肝内胆管癌と肝外胆管癌とに分けられるが、通常、肝外胆管癌をいう。胆管が閉塞して胆汁の流れが滞ることで、閉塞性の黄疸症状を引き起こす。肝臓やリンパ節に転移しやすい。
たんかんさいぼう‐がん【胆管細胞癌】
胆管癌のうち、肝臓内の胆管から発生する癌。原発性肝癌の一つ。肝内胆管癌。
胆(たん)が据(す)わ・る
物事に恐れたり驚いたりせず、大胆になる。きもがすわる。「—・った人物」 [補説]「胆が座る」と書くのは誤り。
たん‐き【胆気】
どんなことをも恐れない気力。度胸。きもったま。「—と自由とをみずから誇っていた」〈倉田・愛と認識との出発〉
たん‐しき【胆識】
胆力と見識。実行力を伴う見識。
たん‐じゅう【胆汁】
肝臓で生成され、十二指腸に分泌される黄褐色の消化液。胆嚢(たんのう)にいったん集められ、必要に応じて分泌される。主成分は胆汁酸・胆汁色素で、脂肪酸の消化・吸収を容易にする。胆液。