しゅう‐えん【終焉】
生命が終わること。死を迎えること。また、その時。臨終。最期。末期(まつご)。比喩的にも用いる。「—の地」「近代の—」 [補説]書名別項。→終焉
しょうじゅ‐らいごう【聖衆来迎】
極楽浄土の諸菩薩(ぼさつ)が、仏とともに臨終の際に死者を迎えに来ること。
じ‐しゅう【時宗】
浄土教系の一宗で、平生を臨終の時と心得て称名念仏する宗派。鎌倉時代、一遍智真によって開かれ、地方を遊行(ゆぎょう)し、賦算(ふさん)を行い、民衆を教化した。総本山は神奈川県藤沢市の清浄光寺。遊行...
じ・する【侍する】
[動サ変][文]じ・す[サ変]高貴な人や目上の人のそば近くに仕える。はべる。「愛する者の臨終に—・しているときなどには」〈倉田・愛と認識との出発〉
ぞうじょう‐えん【増上縁】
仏語。 1 他のものが果として生じるときの間接的原因と、生じることを妨げないすべてのもの。因縁・等無間縁(とうむけんえん)・所縁縁(しょえんねん)とともに四縁の一。 2 浄土教で、三縁の一。名号...
ぞっ‐こう【属絋】
《「絋」は新しい綿の意。昔、中国で、綿を鼻や口に当てて呼吸の有無を確かめたことから》人の死に際。臨終。しょっこう。
だん‐まつま【断末魔/断末摩】
《「末魔」は、梵marmanの音写。身体内にある特殊な急所で、何かがこれに触れると死ぬという》息を引き取るまぎわ。臨終。「—の苦しみ」
とじめ【閉ぢめ】
《動詞「閉じむ」の連用形から》 1 物事の終わり。結末。終結。「こがらしの風のたつまでほころびぬ菊こそ花の—なりけれ」〈頼政集〉 2 生を終える時。臨終。末期(まつご)。「いまはの—を御覧ぜらる...
はくぎょく‐ろう【白玉楼】
《中国、唐の詩人李賀(りが)の臨終の時、天帝の使いが来て、「白玉楼を完成したので召してその記を書かせよ」との命を告げたという故事から》文人・墨客が死後に行くといわれる天上の宮殿。
はちかずき【鉢かづき】
御伽草子23編の一。2巻。作者未詳。室町時代の成立とされる。母の臨終に鉢を頭にかぶせられた娘が継母のために家を追われるが、その鉢によって幸せになる話。継母説話に長谷観音の霊験譚(たん)を絡ませたもの。