おちゅうど【落人】
《「おちびと」の音変化》 戦に負け、人目を避けて逃げていく人。「平家の—」
歌舞伎舞踊「道行旅路の花聟(はなむこ)」の通称。
おちよ‐はんべえ【お千代半兵衛】
享保7年(1722)大坂で起こった八百屋半兵衛とその妻お千代の心中事件を題材にした浄瑠璃・歌舞伎などの通称。浄瑠璃「心中宵庚申」「心中二つ腹帯」など。
おっとり
[副](スル) 1 人柄・しぐさなどが、落ち着いていてこせこせとしないさま。おおようなさま。「—(と)構える」「良家の出らしい—した振る舞い」 2 日ざしなどが、暖かく穏やかに感じられるさま。「...
おつま‐はちろべえ【お妻八郎兵衛】
大坂の古手屋八郎兵衛が嫉妬から、遊女のお妻を殺した事件を主題とする歌舞伎・浄瑠璃の通称。歌舞伎狂言「文月恨切子(ふみづきうらみのきりこ)」、浄瑠璃「桜鍔恨鮫鞘(さくらつばうらみのさめざや)」など。
オデーサ【Odesa/Одеса】
ウクライナ南部、オデーサ州の港湾都市。同州の州都。黒海北岸にあり、貿易港として発展。機械・造船などの工業が盛ん。1905年、戦艦ポチョムキンの反乱の舞台となった。2023年、一部地域が「オデーサ...
おとこ‐がた【男形】
歌舞伎で、もっぱら男役を演じる役者。また、その役柄。⇔女形(おんながた)。
おとこ‐さび【男さび】
男らしく振る舞うこと。⇔少女(おとめ)さび。「ますらをの—すと剣太刀腰に取り佩(は)き」〈万・八〇四〉
おとこ・す【男す】
[動サ変] 1 男と交わる。夫をもつ。「—・したるけしきは見れど」〈落窪・一〉 2 男らしく振る舞う。「侍(さぶらひ)が何方(いづかた)にて、—・せんや」〈甲陽軍鑑・四七〉
おとこ‐だて【男伊達/男達】
男としての面目が立つように振る舞うこと。強きをくじき、弱きを助け、命を捨てても信義を重んじること。また、そういう人。侠客(きょうかく)。「頼まれて嫌とは言えぬ—」
おとこ‐まい【男舞】
1 中世、白拍子(しらびょうし)が、白い水干(すいかん)に立烏帽子(たてえぼし)、白鞘巻(しろさやまき)の太刀という男装で舞ったという舞。 2 能で、直面(ひためん)の男が舞う勇壮な舞。また、そ...