いぶき‐とらのお【伊吹虎の尾】
タデ科の多年草。山地に生え、高さ50〜80センチ。根茎は肥厚し、黒褐色。茎は枝分かれせず、鞘(さや)状の長い托葉がつく。夏から秋、淡紅色または白色の小花を密に穂状につける。根茎は薬用。
いぶき‐ぼうふう【伊吹防風】
セリ科の多年草。山野に生え、高さ約90センチ。茎は直立して分枝する。葉は羽状複葉。夏、白い小花が集まって咲く。
いぶき‐やま【伊吹山】
滋賀県の米原市にある山。岐阜との県境をなす。伊吹山地の主峰。標高1377メートル。薬草や植物の種類に富む。
いぼ‐くさ【疣草】
ツユクサ科の一年草。水田や沼沢に生え、高さ約60センチ。全体に紅紫色を帯びる。葉は互生し、基部は茎を包む。夏から秋、薄紅色がかった白い花が開き、1日でしぼむ。俗に、この汁をつけるといぼが取れると...
いむけ‐の‐くさずり【射向の草摺】
鎧(よろい)の草摺で、弓を射るとき敵に向き合う部分として入念に作り、胴の左脇に蝙蝠付(こうもりづけ)で連接したもの。弓手(ゆんで)の草摺。太刀懸(たちかけ)の草摺。
いや‐おい【弥生】
1 草木がますます生い茂ること。「あづさ弓末野の草の—に春さへ深くなりぞしにける」〈新撰六帖・一〉 2 陰暦3月。やよい。
い・ゆ【射ゆ】
[動ヤ下二]《動詞「い(射)る」の未然形に、古く、上一段にも接続したといわれる受身の助動詞「ゆ」が付いて一語化したもの》射られる。「—・ゆ鹿(しし)をつなぐ川辺の和草(にこぐさ)の身の若かへにさ...
いら【刺】
1 草木のとげ。いらら。 2 魚の背びれのとげ。 3 イラクサのこと。
いら‐いら【苛苛】
[副](スル) 1 思いどおりにならなかったり不快なことがあったりして、神経が高ぶるさま。いらだたしいさま。「連絡がとれず、—する」 2 陽光などが強く照りつけるさま。じりじり。「—と畳のはし...
いら‐くさ【刺草/蕁麻】
イラクサ科の多年草。関東以西の山地に自生。高さ0.5〜1メートル。茎と葉に毒液を含むとげがあり、触れると痛い。葉は卵円形で縁にぎざぎざがある。秋、葉のわきから穂を2本ずつ出し、その上方に淡緑色の...