もみじ【紅葉/黄葉】
[名](スル)《動詞「もみ(紅葉)ず」の連用形から。上代は「もみち」》 1 晩秋に草木の葉が赤や黄色に色づくこと。また、その葉。こうよう。「美しく—した山」《季 秋》「山くれて—の朱(あけ)をう...
もみじ‐あおい【紅葉葵】
アオイ科の多年草。高さ約2メートルになり、茎は木質化する。葉は深く手のひら状に裂けていて、カエデに似る。夏、赤い大きな5弁花を開き、1日でしぼむ。北アメリカの原産。観賞用。紅蜀葵(こうしょっき)...
もみじ‐からまつ【紅葉唐松】
キンポウゲ科の多年草。高山の湿った草原に生え、高さ約50センチ。根際から、手のひら状に裂けている葉を出す。夏、カラマツソウに似た白い花をつける。もみじしょうま。
もみじ‐がさ【紅葉傘/紅葉笠】
1 《古今集・秋下の「雨降れば笠取山のもみぢばは行きかふ人の袖さへぞ照る」から、照る笠の意》日傘。日照り傘。 2 中央を青土佐紙、周囲は白い紙で蛇の目に張った雨傘。貞享(1684〜1688)ごろ...
もみじ‐だい【紅葉鯛】
草木の葉が紅葉する晩秋にとれるタイ。春の桜鯛よりも鱗(うろこ)の赤みが強く、脂ののりがよい。→桜鯛
もみじ‐はぐま【紅葉羽熊】
キク科の多年草。深山の林下に生え、高さ40〜80センチ。茎は直立し、葉は手のひら状にやや浅く裂けている。夏、花びらが白く細長い花を穂状につける。
もみじ‐むしろ【紅葉蓆/紅葉筵】
紅葉が散り敷いたさまをむしろに見立てていう語。「草枕—に代へたらば心を砕くものならましや」〈後撰・羇旅〉
もみ・ず【紅葉づ/黄葉づ】
[動ダ上二]《四段動詞「もみつ」の変化した語》秋になり草木の葉が紅や黄色に色づく。紅葉する。「雪降りて年の暮れぬる時にこそつひに—・ぢぬ松も見えけれ」〈古今・冬〉
もめん‐づる【木綿蔓】
マメ科の多年草。山地に生え、茎は地をはう。葉は卵形の小葉からなる羽状複葉。夏、淡黄緑色の蝶形の花を総状につけ、豆果は密集してつく。名は、根が繊維状に裂けやすいことによる。
もも‐くさ【百草】
多くの草。いろいろの草。千草(ちぐさ)。「—の花のひもとく秋の野を」〈古今・秋上〉