顎(あご)が落(お)・ちる
食物の味の非常によいことのたとえ。ほっぺたが落ちる。 [補説]「顎を外す」と混同して、「大笑いをする」の意で使うのは誤り。
胃(い)の腑(ふ)に落(お)・ちる
十分に納得がいく。胃の腑に落ち着く。「きさめが申した分ではさらさら—・ちませぬ」〈浄・今宮の心中〉
うまれ‐お・ちる【生(ま)れ落ちる】
[動タ上一][文]うまれお・つ[タ上二]この世に生まれ出る。「—・ちてこのかた日本から出たことがない」
瘧(おこり)が落(お)・ちる
ある物事に夢中になっていた状態から覚める。「—・ちたように立ち直る」
お・ちる【落ちる/堕ちる/墜ちる】
[動タ上一][文]お・つ[タ上二] 1 上から下へ自然に、また、急に移動する。 ㋐落下する。「谷底へ—・ちる」「涙が頰(ほお)を伝って—・ちる」「吊り橋が—・ちた」 ㋑雨・雪などが降る。「寒いと...
おちる【落ちる】
多岐川恭の短編小説。昭和33年(1958)刊行。同年、第40回直木賞受賞。
頤(おとがい)が落(お)・ちる
1 寒くて震え上がるさま。「寒きこといとわりなく、頤など落ちぬべきを」〈枕・二九八〉 2 食べ物が非常にうまいことのたとえ。あごが落ちる。「—・つるやうな」〈虎寛狂・附子〉 3 口数が多いことの...
語(かた)るに落(お)・ちる
《「問うに落ちず語るに落ちる」の略》問い詰められるとなかなか言わないが、かってに話させるとうっかり秘密をしゃべってしまう。
金(かね)が落(お)・ちる
その場所で金が使われる。「観光地に—・ちる」
雷(かみなり)が落(お)・ちる
目上の人に大声でどなられてしかられる。「父の—・ちる」