あり‐さん【蟻桟】
「吸い付き桟(ざん)」に同じ。
あり‐しょくぶつ【蟻植物】
アリと共生関係にある植物。茎内部の空洞にアリをすまわせ、害虫から身を守る。アリノストリデ・アリノスアカシアなどで、南アメリカや東南アジアに多くみられる。
あり‐じごく【蟻地獄】
1 ウスバカゲロウ類の幼虫。体長約1センチ。鎌(かま)状の大あごをもち、乾燥した土をすり鉢状に掘って巣を作り、底にひそんで落ちたアリなどを捕らえる。あとじさり。すりばちむし。《季 夏》「—見て光...
あり‐すい【蟻吸】
キツツキ科の鳥。全長、約18センチ。全体に灰褐色。くちばしは弱く、地上などでアリを食べる。北海道および本州北部で繁殖する。
あり‐たけ【蟻茸】
1 担子菌類のキノコ。ブラジルの森林内に自生。傘は白色で黒紫色の鱗片(りんぺん)がある。ハキリアリが巣で培養して食料にするといわれる。 2 子嚢菌(しのうきん)類のキノコ。アリに寄生して、その死...
あり‐つぎ【蟻継(ぎ)】
一方の木材に蟻枘(ありほぞ)を作り、他方の木材に蟻穴を作ってはめ込む継ぎ手。
あり‐づか【蟻塚/垤】
アリが地中に巣を作るために掘り出した土でできた塚状のもの。また、木の枝や土を積み上げて作った巣。蟻封(ぎほう)。蟻垤(ぎてつ)。蟻の塔。《季 夏》
ありづか‐むし【蟻塚虫】
甲虫目アリヅカムシ科の昆虫の総称。蟻塚でアリと共生する種や、落ち葉や石の下にすむ種がある。
ありときりぎりす【蟻と螽蟖】
「イソップ物語」にみえる寓話(ぐうわ)の一。夏の間、アリは越冬の準備のために働き通し、キリギリスは歌ってばかりいた。やがて冬になり、備えのないキリギリスは飢えて死んでしまう。
あり‐どおし【蟻通/虎刺】
アカネ科の常緑小低木。山地の樹陰に生え、高さ30〜60センチ。細い枝が変化した1〜2センチの針が多数ある。初夏、白い漏斗(ろうと)状の花をつける。実は丸く、赤く熟す。 [補説]曲名別項。→蟻通