なお‐し【猶し/尚し】
[副]《「し」は強めを表す助詞》 1 それでもやっぱり。依然として。「橘(たちばな)は花にも実にも見つれどもいや時じくに—見がほし」〈万・四一一二〉 2 ますます。いっそう。「鳥の飛ぶよりも、—...
なか‐ぬけ【中抜け】
[名](スル)勤め人が勤務時間中に私用で職場を抜け出すこと。また、学生が学校を無断で抜け出すこと。「—で歯医者に行く」「授業を—する」
なが‐て【長手】
1 長めなこと。また、長いもの。「—盆」 2 長い道のり。ながち。「君が行く道の—を繰り畳ね焼き滅ぼさむ天の火もがも」〈万・三七二四〉
なげ・く【嘆く/歎く】
[動カ五(四)] 1 ひどく悲しむ。悲しんで泣く。悲嘆にくれる。「身の薄幸を—・く」「友の死を—・く」 2 世の風潮などを憂えて憤る。慨嘆する。「現今の世相を—・く」「倫理観の喪失を—・く」 3...
名残(なごり)を惜(お)し・む
別れがつらく、惜しいと思う。「旅立つ友と—・む」「行く春の—・む」
なぞ
[副助]《「なんぞ」の音変化》副助詞「なんぞ」に同じ。「そば—取ろうか」「医者に—行くもんか」
ななつ‐や【七つ屋】
《「七(しち)」が「質(しち)」と同音であるところから》質屋のこと。「年の暮れに—の蔵へ行くことなどを」〈藤村・家〉
なみ‐あと【波跡】
波が打ち寄せて、浜辺などに残した跡。また、進み行く船の後方の水面に残る跡。
なみ‐よ・る【並み寄る】
[動ラ四]並んで一方に寄る。並んで寄り合う。「風ふけば門田の稲も—・るにいかなる人か過ぎて行くらむ」〈和泉式部集・上〉
なる‐べく【成る可く】
[副]《動詞「な(成)る」の終止形+可能の助動詞「べし」の連用形から》できる限り。できるだけ。なるたけ。「—早く行く」「—残さずに食べなさい」