かいこん【開墾】
《原題、(スペイン)Tala》チリの女性詩人ミストラルの第三詩集。1938年、アルゼンチンのブエノスアイレスで刊行。「タラ」とも。
かいたのうたえる【槐多の歌へる】
村山槐多の詩集。友人、山崎省三の編による遺稿集で、著者没後の大正9年(1920)に刊行。
かいちょうおん【海潮音】
上田敏の訳詩集。明治38年(1905)刊。西欧の詩人29人の作品57編を訳したもの。日本の近代詩、特に象徴主義導入に大きな影響を与えた。
かいなんしゅう【槐南集】
森槐南の漢詩集。明治44年(1911)、全8冊で刊行。
かいふうそう【懐風藻】
奈良時代の漢詩集。1巻。淡海三船(おうみのみふね)の撰ともいうが、撰者未詳。天平勝宝3年(751)成立。近江(おうみ)朝以後、約80年間、64人の漢詩120編を年代順に集めた、日本最古の漢詩集。
かいりゅう【海流】
《原題、Sea drift》ディーリアスの合唱曲。1903年から1904年にかけて作曲。米国の詩人ホイットマンの詩集「草の葉」所収の「揺り籠の中から」に基づく。
かかん【花冠】
呉茂一によるギリシャ叙情詩の訳詩集。昭和22年(1947)みすず書房より刊行。昭和48年(1973)、紀伊国屋書店から刊行された版により、同年、第10回日本翻訳文化賞を受賞。
かがいししゅう【花外詩集】
児玉花外の詩集。明治37年(1904)刊。付録として、「社会主義詩集」発禁処分に関連する激励の手紙の数々を収める。
かがやくにほんごのあくたい【かがやく日本語の悪態】
川崎洋の随筆。平成9年(1997)刊。古今の文学作品や方言、キャンパス用語などから著者が収集したあらゆる日本語の悪態を網羅的に紹介する。平成10年(1998)、同年刊行の「日本方言詩集」と本作な...
かぜはくさきにささやいた【風は草木にささやいた】
山村暮鳥の詩集。大正7年(1918)刊。キリストを主題とする人道主義的詩風の作品。