あおち‐びんぼう【煽ち貧乏】
扇であおられるように、いつも貧乏に追われていること。いくら稼いでも抜けられない貧しい状態。「これかや—といふなるべし」〈浮・胸算用・五〉
きよう‐びんぼう【器用貧乏】
何事も一応はうまくできるために一事に徹底できず、かえって大成しないこと。また、そのような人。
死(し)ぬ者(もの)貧乏(びんぼう)
生きていれば、よい目を見ることもあるので、死んだ者がいちばん損であるということ。
死(し)んでの長者(ちょうじゃ)より生(い)きての貧乏(びんぼう)
死んで金持ちになるよりは貧乏でも生きているほうが幸せであるということ。
ぜいたくびんぼう【贅沢貧乏】
森茉莉による随筆集。著者独自の生活美学を語る。昭和38年(1963)刊行。
たいりょう‐びんぼう【大漁貧乏】
大漁のために魚の価格が大幅に下がり、かえって漁民の収入が少なくなること。転じて、一般に供給が大幅に需要を上回り価格が低下すること。→豊作貧乏
てんしょく‐びんぼう【転職貧乏】
転職するごとに待遇や職場環境が悪化すること。
びん‐ぼう【貧乏】
[名・形動](スル)財産や収入が少なくて生活が苦しいこと。また、そのさま。「—な人」「職がなく—する」「器用—」
ほうさく‐びんぼう【豊作貧乏】
豊作のため農作物の価格が下落し、かえって農家が困窮すること。豊作飢饉(ほうさくききん)。→大漁貧乏