ねつでん‐つい【熱電対】
2種の金属線の両端を接続して、ゼーベック効果による熱起電力が生じるようにした回路。白金対白金ロジウム、銅対コンスタンタンなどの組み合わせが用いられる。
ねつでんつい‐おんどけい【熱電対温度計】
熱電対に生じる熱起電力を利用した温度計。
ねつでん‐のう【熱電能】
熱電効果がみられる金属または半導体の組み合わせにおいて、一方の接合部の温度を一定に保ち、他方の温度を1ケルビン変えて温度勾配が生じたときの熱起電力の変化。単位V/K 熱電率。ゼーベック係数。
ねつでん‐はつでん【熱電発電】
2種の異なる金属または半導体の両端を接合し、2つの接合部に異なる温度を与えると起電力が生じるゼーベック効果を利用した発電。駆動部がないため騒音や振動がなく、長寿命、小型軽量などの利点がある。
ねつ‐でんりゅう【熱電流】
異なる2種の導体をつないだ回路で、熱起電力によって流れる電流。
ひょうじゅん‐でんち【標準電池】
起電力の基準となる電池。ふつう、セ氏20度で起電力1.01864ボルトのカドミウムが用いられる。国際的には1977年から、標準電池に代わってジョセフソン素子を利用。カドミウム標準電池。ウェストン電池。
ファラデー‐の‐ほうそく【ファラデーの法則】
ファラデーが発見した法則。 1 電磁誘導によって回路に生じる起電力は、その回路を通る磁束の時間的な変化の割合に比例するという法則。電磁誘導の法則。 2 電気分解で極に析出する物質の量は、流れた電...
フォトダイオード【photodiode】
pn接合、または金属と半導体とを接触させたダイオードで、接合部に光を照射すると起電力を発生するもの。
ぶん‐きょく【分極】
1 電界や磁界内に置かれた物質に、正・負の電荷が現れたり、磁極を生じたりする現象。電気の場合は電気分極、磁気の場合は磁化という。 2 電池内で発生した水素ガスが電極に付着するなどして反対方向の起...
ヘンリー【henry】
国際単位系(SI)のインダクタンスの単位。1ヘンリーは、1秒間に1アンペアの割合で変化する電流が流れるときに、1ボルトの起電力を生ずる閉回路のインダクタンス。名称はJ=ヘンリーにちなむ。記号H