しんせんわかしゅう【新撰和歌集】
平安前期の私撰和歌集。4巻。紀貫之撰。醍醐天皇の勅により、延長8年(930)から承平4年(934)の間に成立。古今集の歌を中心に、360首の秀歌を選んだもの。漢文の序がある。新撰和歌。
せんじょう‐さん【船上山】
鳥取県西部、大山(だいせん)火山体の外輪山の北端にある山。元弘3年=正慶2年(1333)隠岐(おき)から脱出した後醍醐天皇を奉じて名和長年が挙兵した地。標高687メートル。
だいとく‐じ【大徳寺】
京都市北区にある臨済宗大徳寺派の大本山。山号は竜宝山。開創は正中元年(1324)、開山は宗峰妙超、開基は赤松則村。後醍醐天皇から勅額を賜り、五山の一となったが、のち、その位を辞し在野的寺格を保つ...
ちおん‐じ【知恩寺】
京都市左京区にある浄土宗四大本山の一。山号は長徳山。円仁の開創といわれ、上賀茂神社の神宮寺だったが、法然の弟子源智が法然の御影堂を建立し改称した。元弘元年(1331)悪疫流行の際、後醍醐天皇の勅...
ちくぶ‐しま【竹生島】
滋賀県北部、琵琶湖にある島。面積0.14平方キロメートル。竹・杉・松などで覆われ、名勝地。宝厳(ほうごん)寺・都久夫須麻(つくぶすま)神社・弁天堂がある。
謡曲。脇能物。醍醐天皇の臣下が竹生...
天(てん)勾践(こうせん)を空(むな)しゅうすること莫(なか)れ時(とき)に范蠡(はんれい)無(な)きにしも非(あら)ず
《勾践は中国春秋時代の越の王。范蠡は呉に敗れた勾践を助け、呉を滅した忠臣》天は勾践を見捨てない、時がくれば范蠡のような忠臣が出て助けてくれる。南北朝時代、児島高徳(こじまたかのり)が捕らわれの後...
てんりゅう‐じ【天竜寺】
京都市右京区嵯峨にある臨済宗天竜寺派の大本山。山号は霊亀山。正称は、天竜資聖禅寺。延元4=暦応2年(1339)吉野の行宮で没した後醍醐天皇の菩提(ぼだい)をとむらうため、足利尊氏(あしかがたかう...
とみのこうじ‐どの【富小路殿】
京都市中京区、冷泉(れいぜい)小路の南、富小路の東にあった中世の邸宅および里内裏(さとだいり)の名。もと西園寺実氏の邸で、後堀河上皇の御所となり、花園天皇が拡張、持明院統歴代の御所となった。のち...
なん‐ちょう【南朝】
中国の南北朝時代、江南に拠って建国した漢民族の王朝。420年建国の宋に始まり、斉・梁・陳の四王朝が、589年隋の統一まで続いた。三国の呉と東晋を加えて六朝(りくちょう)ともいう。
日本で、延...
なんぼくちょう‐じだい【南北朝時代】
南朝と北朝の対立した時代。 日本で、延元元=建武3年(1336)に後醍醐天皇が吉野に移ってから、後亀山天皇が京都にもどり南北朝が合体した元中9=明徳3年(1392)までの57年間、吉野の南朝(...