たがね‐そう【鏨草】
カヤツリグサ科の多年草。山地に生え、高さ20〜30センチ。長い地下茎をのばして繁殖。葉は長楕円状の披針(ひしん)形で鏨を思わせる。ささすげ。
たき‐ぼうよう【多岐亡羊】
《枝道が多すぎて逃げた羊を見失ってしまったという「列子」説符の故事から》学問をする者が枝葉末節にとらわれると、本質を見失うこと。また、学問の道が多方面に分かれすぎると真理を求めにくくなること。方...
たけしま‐らん【竹縞蘭】
ユリ科の多年草。本州中部の高山の針葉樹林下に生え、高さ15〜30センチ。葉は卵形で、2列に並ぶ。夏、長い柄のある淡赤褐色の花が垂れてつき、実は赤く熟す。
たたみ‐ばり【畳針】
畳の床(とこ)に畳表や縁(へり)を縫いつけるのに用いる太い針。
たち‐ぬい【裁(ち)縫い】
[名](スル)布を裁って縫うこと。衣服などを仕立てること。針仕事。さいほう。「夜鍋仕事に—する」
たて‐とお・す【立(て)通す】
[動サ五(四)] 1 最後まで立てておく。立てつづける。「旗を—・す」 2 主義・方針などを変えないで貫く。ある態度や状況を最後まで続ける。押し通す。「意地を—・す」
たて‐なお・す【立(て)直す】
[動サ五(四)] 1 倒れたり傾いたりしたものを直して、もとどおりに立てる。「ビーチパラソルを—・す」「よろけた体勢を—・す」 2 (「建て直す」とも書く)悪くなったものを、再び以前の状態に戻す...
たて‐まえ【立前/建前】
1 原則として立てている方針。表向きの考え。「—と本音」「—を崩す」 2 行商人や大道商人が商品を売るときの口上。売り声。「さあさあこれからがこちの商売…、ああこりゃ—どころぢゃない」〈浄・歌祭文〉
たぼ‐さし【髱差(し)】
髱を張り出すために、髪の内へ入れる結髪具。針金で形を作って綿で包み、紙を張って黒漆を塗ったもの。古くは鯨のひげを使った。すみやり。つとばり。つとさし。たぶさし。
たまのい【玉井】
謡曲。脇能物。観世・金剛・喜多流。観世小次郎信光作。記紀に取材。彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)が釣り針を探しに竜宮へ行き、玉の井戸のほとりで豊玉姫と契りを結ぶ。