うすき‐せきぶつ【臼杵石仏】
臼杵市にある、日本最大の磨崖仏(まがいぶつ)群。大日如来・釈迦三尊・十王像など75体が残る。大部分は平安後期の作で、鎌倉・室町期のものもある。特別史跡・重要文化財。臼杵磨崖仏。深田石仏。
うすずみ‐がみ【薄墨紙】
反古(ほご)を漉(す)き直した紙。墨の色が抜けていないため、薄墨色を呈する。平安末期、官営の製紙所紙屋院(かみやいん)で漉き直し、物忌みのときの奏文などに用いたが、鎌倉中期からは宣旨(せんじ)な...
うたて・し
[形ク] 1 嘆かわしい。情けない。「常に思ひ嘆くと聞きはべれば、いと—・くなむ」〈宇津保・蔵開上〉 2 気に入らない。いやだ。「こちたく酔ひののしりて、—・くらうがはしき事ども」〈栄花・つぼみ...
うた‐の‐いえ【歌の家】
鎌倉時代以降、代々歌道を伝え、指導者の役割を果たした家柄。藤原俊成・定家の血筋にあたる二条家・京極家・冷泉(れいぜい)家など。
うち‐かんれい【内管領】
鎌倉時代、執権北条氏の家司(けいし)。元来は北条氏の家政を執る私的な役職にすぎなかったが、鎌倉末期には執権の後見役として政務を処理し権勢を振るった。ないかんれい。
うち‐さぶらい【内侍】
鎌倉時代、母屋から続く東西の廊に設けられた、警備・宿直のための武士の詰め所。→遠侍(とおさぶらい) →外侍(そとさぶらい)
うま‐の‐せ【馬の背】
1 馬の胴の上部。背骨を境に左右に下がって腹部になる。平らで、人がまたがって乗る部分。 2 (見た目が似ていることから)山で、両側が切り立った崖になっている狭い尾根、また、そこを通る登山道。痩(...
うまや‐ぶぎょう【厩奉行】
鎌倉幕府・室町幕府の職名。幕府の厩のことをつかさどり、また、将軍の外出につき従った役。
うん‐じょう【運上】
1 鎌倉時代、年貢物を京都に運んで上納すること。 2 室町後期、租税を割り当てること。 3 江戸時代の雑税の一。商・工・漁・鉱・運送などの営業者に賦課した。
えいがいってい【詠歌一体】
鎌倉初期の歌論書。1巻。藤原為家著。弘長3年(1263)または文永7年(1270)ころの成立か。和歌の実践論・本質論などを説き、平淡美を主張したもの。八雲口伝(やくもくでん)。えいがいったい。え...