とぎ‐すま・す【研(ぎ)澄ます】
[動サ五(四)] 1 刃物をよくといで切れるようにする。また、鏡をよくみがいて曇りのないようにする。「—・した日本刀」 2 心の働きを鋭くする。「—・された感覚」
とく【疾く】
《形容詞「と(疾)し」の連用形》 1 すぐに。急いで。「その窓の戸—さしてよ」〈鴎外・文づかひ〉 2 時間的にさかのぼった時点で。ずっと以前に。「(名刺ヲ)—用意をして居たらしい」〈鏡花・婦系...
と・ぐ【研ぐ/磨ぐ】
[動ガ五(四)] 1 刃物を砥石(といし)や皮でこすってよく切れるようにする。「刀を—・ぐ」 2 米などを水の中でこするようにして洗う。「米を—・ぐ」 3 みがいてつやを出したり、汚れを取ったり...
と・ける【解ける】
[動カ下一][文]と・く[カ下二] 1 結んであったものが、自然とはなれたりゆるんだりする。ほどける。「帯が—・ける」「靴ひもが—・ける」 2 束縛から解放されて自由になる。命令や規制などが解除...
所(ところ)を置(お)・く
遠慮する。はばかる。「この世には我に所置き給ふべし」〈大鏡・時平〉
年(とし)高(たか)・し
年を取っている。高齢である。「仏の御年よりは御—・し」〈大鏡・陽成〉
年(とし)立(た)・つ
1 年が明ける。新年になる。《季 新年》「—・つや音なし川は闇の中/万太郎」 2 年月が経過する。「吹き抜けの風穴があるということを、—・ってから聞きましたが」〈鏡花・高野聖〉
としとく‐だな【歳徳棚】
正月、歳徳神をまつる棚。その年の恵方に向けてつるし、注連(しめ)飾りをし、鏡餅(かがみもち)などを供える。恵方棚。年棚。《季 新年》「火の数や—のにぎやかさ/鬼貫」
とち‐かがみ【水鼈】
トチカガミ科の多年草。湖沼に生え、葉は円形でつやがあり、裏面に空気の入った袋があって水面に浮かぶ。秋、白い花びらを3枚もつ雄花と雌花とが咲く。名は葉をとち(スッポン)の鏡にたとえたもの。どうがめ...
とっ‐かん【吶喊】
[名](スル) 1 ときの声をあげること。「車夫は一斉に—して馬を駭かせり」〈鏡花・義血侠血〉 2 「突貫3」に同じ。「炎熱の野天を土まみれで這いずり廻り、駈け、—し」〈野上・迷路〉