たのむ‐の‐かり【田の面の雁】
田に下りている雁(がん)。和歌などで、多く「頼む」に掛けて用いる。「わが方によると鳴くなるみ吉野の—をいつか忘れむ」〈伊勢・一〇〉
ちんぎょ‐らくがん【沈魚落雁】
《「荘子」斉物論の「毛嬙麗姫、人の美とする所也、魚之を見て深く入り、鳥之を見て高く飛ぶ」すなわち、人の目には美しく見えるものも、魚や鳥はこれを見て驚いて逃げる意から》魚や雁も圧倒されるほどの美人...
ど‐がん【奴雁】
⇒雁奴
の‐がん【野雁/鴇】
ツル目ノガン科の鳥。全長約1メートル。首は灰色、背は黒斑のある黄褐色、腹は白い。繁殖期の雄は、のどの両側にひげのような飾り羽がある。ユーラシア大陸に分布。
はいいろ‐がん【灰色雁】
カモ科の鳥。全長82センチくらい。全体に灰褐色でくちばし・足が桃色。ユーラシアの温帯以北に分布し、ヨーロッパ系ガチョウの原種。日本では迷鳥。
はく‐がん【白雁】
カモ科の鳥。全長約70センチ。くちばしと脚が桃色、風切り羽が黒色のほかは全身白色。北アメリカ北部・シベリア北東端で繁殖する。日本にも冬鳥としてまれに渡来。
はつ‐かり【初雁】
秋になって最初に北方から渡ってきた雁。はつかりがね。《季 秋》
ひ‐がん【飛雁】
空を飛んでいく雁。
ま‐がん【真雁】
カモ科の鳥。全長72センチくらい。全体に灰褐色、くちばしが桃色で額が白い。ユーラシア・北アメリカ北部で繁殖。日本には冬鳥として渡来し、ガンでは最も数が多い。かり。《季 秋》
むぎ‐らくがん【麦落雁】
麦焦がしに砂糖・水飴(みずあめ)を加えて作った落雁。《季 夏》